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和田・甲斐野事変について

ライオンズ山川選手のFAに関する騒動について思うところを書いていきます。尚、人的補償の話がメインなので、山川選手の女性問題やホークスへの入団については特段触れません。

さて、山川選手がFAしホークスへの入団が決まったことによりライオンズへの人的補償が発生しました。(山川選手はAランクのため。)
当初、日刊スポーツの速報では「和田選手を指名」と報じられていましたが、蓋を開けると「甲斐選手を指名」で決着がつきました。果たして速報から確報までに何があったのか。

速報を聞いた時の感想は「嘘やん」でした。プロテクトリストの予想が各所でされる中で、確かに和田選手が漏れているのではないかといった意見もありました。しかし、私としてはそれはないと踏んでいました。理由は以下の4点。
・2023年の成績が主力級であり、年齢を鑑みても2024年の活躍も見込め手放せない選手であること。
・小久保新監督が開幕ローテーションを確約していたこと。
・ホークスのレジェンド選手でもあり、投手陣の精神的支柱であると思われるため、戦力以上に流出するデメリットが大きいこと。
・流出した場合、ファンからの反感が強いことが予想されること。

ホークスは選手層が厚いので、十分戦力としてみなしている選手も漏れてしまうことは致し方無いと思いますが、それでも和田選手では無いと踏んでいました。
最終的に甲斐野選手になりましたが、和田選手がプロテクトから外れていたのは事実のようです。
個人的にこれはホークスフロントの失態だと思います。年齢や年俸、ライオンズの補強ポイントを鑑み獲得はないと踏んだのでしょうが、ライオンズはジャイアンツから内海選手を獲得した実績もあるので万が一を考えるべきだったと思います。

さて、本題はここから。今回の騒動の裏側で何があったのでしょうか。日刊スポーツの記事を見ると、「和田選手が指名されたけど、反響が大きすぎたので両球団で話し合って甲斐野選手に落ち着いた。」とのことです。これってありなんでしょうか。
人的補償に選ばれた選手は基本拒否権はないはずです。唯一、ドラゴンズの岩瀬選手がファイターズへの人的補償を拒否し引退を示唆したためファイターズが金銭で手を打つということが過去ありましたが例外です。

これが出来てしまうとプロテクト側がかなり有利になってしまうので個人的にはダメだと思います。
仮にプロテクト当落戦場のベテラン3人、若手3人の選手がいたとします。この中でプロテクトできるのは3名までです。通常であれば、相手の選手層やファンからの反響を鑑みた上でどの3人をプロテクトするか駆け引きが発生します。
しかし、今回のようなごね得が可能な場合、とりあえず若手をプロテクトしベテラン取られそうになったら交渉みたいなことができてしまいます。本来3名しかプロテクトできないところ、実質5人はプロテクト可能になってしまうのでルールが破綻してしまいます。

個人的にはこれだけ反響も大きいので、NPBには今回の件を調査しファンに公表してもらいたいと思います。日刊スポーツの報道が誤報で初めから甲斐野選手が選ばれていたのか、報道通りだったのか、その場合甲斐野選手はプロテクト外だったのかどうか・・・など。
全ての情報をファンが知る必要はないと思いますが、選手の去就やそのルールについては関心度も高い分野です。プロ野球が興行で成り立っていることを今一度認識し、不透明な運営はやめていただきたいと思います。
選手もファンも納得した形で新しいシーズンに入って欲しいですね。

以上

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