移植周期2:移植前後の鍼治療で着床率アップ!?
前回の周期で少し残念だったのが、移植の直前直後に鍼に行けなかったこと。
元々は卵胞が育ちが悪くて駆け込んだ治療院です。
この先生からも、もともとイギリスでお世話になってる鍼師からも、「胚移植の直前と直後の鍼が効果的」と聞いていました。
日本語で検索すると鍼灸院の記事がたくさん出てきて、海外の研究結果を引用しているところも。
卵胞と子宮内膜の改善効果を実感して、できれば引き続き移植直前直後にもやりたかったのですが、移植日が日曜に当たってしまい、前日も当日も治療院はお休みだったのでした。
今回の旅では着いて早々まず一回、転院先のクリニックは別の市にあるので移動に1時間かけて受けに行きました。不便ではありますが、私のチェコ語は、IVFしかも胚移植というステージに対応する鍼をしてくれるような治療家を新たに開拓できるようなレベルではないので、前回の実績もある、英語堪能な鍼師一本で行くのが妥当。
もう次の月曜に移植が決まっていたので、前後の鍼の相談をすると、遠いのもあって移植日の朝には間に合わないけど、移植前で一番近いのは金曜午後、移植後は月曜の午後にできるとのこと。
「移植した日は、到着時間を事前に決めづらいでしょう。営業時間内に来てくれればなんとか入れてあげられるから」と、予約なしで診療を約束してくれました。
胚移植準備のために鍼を受けた経験からだけで言っても、体外受精で鍼治療がオススメな理由はいくつもあります。
リラックス効果がすごい。卵胞が育たずストレスを抱えて駆け込んだ日は、180度気分転換して前向きな気持ちで帰れました。
子宮への血流が増えるという生理学的なメリット。血流が増えれば子宮内膜の状態改善が期待できます。実際、鍼を受けた2日後にそれまで成長が横ばいだった卵胞と子宮内膜がぐんと育っていた。偶然なのかどうかを実証する方法はありませんが、鍼の力はあったと思っています。
体全体のバランスを整えてくれる。人工的にホルモンを投与する不妊治療では、投薬の影響で中医学でいう「五行」のバランスが崩れやすいと思われますが、鍼師は脈診などで状態を「氣」の様子をチェックしてくれます。
過去7〜8年間鍼に通い続け、寒く暗くジメジメした異国の地イギリスでずっと病気もせずにきました。
ま、コロナは去年、風邪レベルの認識になった頃にかかりましたが。
そんな背景もあって、私は鍼や中医学を西洋医学よりも信頼してます。
コロナ騒動で製薬業界とズブズブの(西洋)医療業界がますます信用できなくなり、体外受精も当初はものすごく抵抗がありました。製薬会社の「クスリ」を使わず、侵襲的な外科手術(採卵etc.)を経ず、自分の体の力を高めて妊娠したかった。
けど、コロナ渦のおかげで40代突入するなりロックダウンや渡航制限やら抗議運動やらであっという間に2年を無駄にしてしまいました。もう後がない、背に腹はかえられぬと生殖医療を利用することになってここに至るわけですが、鍼をはじめとする東洋医学は生殖医療と対立するものではなく、補うものとして使うこともできる。
引き続き頼りにしています。