海外で体外受精:チェコで採卵前に受けた検査まとめ
クリニックBで採卵前に受けた検査をまとめました。
採卵前検査
心電図
チェコでは、40代の患者は過去14日以内に測定した心電図を含む健康診断レポートの提出が必要です。
普通IVFクリニックでは直接やっていなくて内科の仕事としてよそで受けてくる必要がありますが、クリニックを通しても手配できます。が、ぼられる(詳しく書いた記事はこちら)可能性があります。
性病検査
チェコでは体外受精前にひととおりの性病検査が義務付けられていて、しかもクリニックごとに必要なので転院する場合、新しくやるはめになります。
ギリシャでもう全部検査済みだし、2ヵ月しか経ってないのになんでまた二人ともやらなあかんの、って不満。検査も€100と安くないですし。
クリニック所定の検査機関に出さないといけない、と国の規制局に決められてると言うので、規制局に問い合わせてみましたが、言質が取れずに採卵当日を迎え、これ以上の交渉が不可能だったため受け入れるしかなく。
結局、静脈麻酔を入れる前に、強制的に血液採取もされ、一度やったら半年は有効という話でした。
甲状腺機能検査
甲状腺ホルモンと抗体を調べました。
TSH
T3
T4
ANTI-TG
ANTI-TPO
このうち1つだけ規定値外だったのがANTI-TPO(抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体)といって、ホルモンに異常はなくても高値だと橋本病予備軍なんだとか。
また、不妊の原因にもなるという情報もあり、けっこう焦りました。
葉酸代謝遺伝子検査
妊娠に大事な栄養素のひとつに葉酸があります。
摂取した葉酸は体内で使えるように変換される(代謝)わけですが。
この機能を司るMTHFR遺伝子の型によっては葉酸の代謝が100%ではないんだとか。
私、見事にこれがあてはまりました。
C677T、A1298Cという2種類のうち、C677CTという、代謝力が少し弱いタイプとのことで、日本人にも珍しくないそうです。
変異があると、合成の葉酸サプリ(folic acid)の葉酸はうまく使えないので、食事から摂る自然の葉酸か、methylfolateという形で摂取する必要があるらしい。
しかし!検査をする前からMTFHRについては知ってて、自分の遺伝子型にかかわらず葉酸にはmethylfolateを使ってるビタミンサプリを飲んでたので、問題はクリア済なのでした。
血栓性素因検査
妊娠中に血栓症を起こすと流産しやすくなるので、血栓傾向(血栓性素因)があるかどうか、遺伝子からチェックするというものです。
私は、PAI-1遺伝子型が、血栓ができたときに溶解しにくくなる軽度のリスクを持つ遺伝子だと判明。
妊娠したら低用量アスピリンを服用しないといけなくなるかもしれない、という理解です。
ウレアプラズマ、マイコプラズマ検査
ギリシャでウレアプラズマが出てたので、子宮頚部の細胞を培養した検査を受けました。
夫は精液培養検査。
結果は、私はバクテリアはラクトバチルスが多く、ウレアプラズマやマイコプラズマはなし!
夫もウレアプラズマはなし。
でもこれは細菌培養検査(PCR検査じゃない)なのでウレアプラズマは小さすぎて意味がない、と言う妊活コーチに強く薦められて採卵の後にPCR検査もやりました。
おまけ 採卵後にやった検査
採卵後に、夫婦ともにウレアプラズマを再検査しました。
オンラインでオーダー、自宅で採取して送るタイプです。
私はタンポンを入れて、取り出したらそのまま送る検査。夫は精液を送ります。
ここでも陰性となり、とりあえずはほっとしましたが、ノーマークだったカンジダになってしまった、というわけでした。