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ヨーロッパのIVFクリニック4医院とオンライン面談したら
国外クリニックとの初回面談はイギリス国内と違って、直接訪問して検査を受けられないせいか無料ですが、当然オンラインです。
基本先方の診療時間内になるので、我らの勤務時間とモロかぶり。
時差を利用して始業前や昼休みに入れてもらったりして対応しますが、夫も私もそれぞれの職場からアクセスするので、3方向会議になります。
この時点(2月)で話したのが4社。
クリニックA(ギリシャ)
英語堪能な医師が登場、「原因不明不妊なんてものはないと私は考えている」
「まずは2日間ギリシャに来てもらって、いくつか現状確認のための検査をして不妊原因を特定しよう」
と提案されたのが:
通水検査、それで怪しければ子宮鏡検査
子宮内の細菌叢を調べる子宮内フローラ検査
着床環境を改善できる(かもしれない)子宮内膜スクラッチ法
免疫の状態を調べるシカゴテスト
精子DNA損傷検査
よくわからないけど、調べてもらうだけなら、観光がてら初ギリシャ訪問していいかも‥と少しその気になったもの、一発目なので結論は保留して、次のクリニックとの面談へ。
クリニックB(チェコ)
まず、仕事の休み時間を縫って入れてた予約だったので、夫が急遽出席できなくなりました。
ところが、夫が現地語で予約を取り付けたせいか、始まるとほとんど英語の話せない医師で…しかもカメラがあさっての方向で顔が見えない!
こっちの言ってることは大体わかるようですが、複雑なことを話し合うのは不可能。
そこで、提案をメールで送ってくださいと言って通話を終えました。
自然に近い投薬の少ないほうがいいと言ったのを聞いてか、後日来た提案は
低刺激法
レトロゾール2.5mg
パーゴヴェリス(FSH+LH製)75iu
でも、オンライン面談の設定とか、言葉が通じないこととかで印象が良くなかったのでここはないなとスルー。
クリニックC(ギリシャ)
かなりプロフェッショナルでした。
医師と胚培養ラボ長が二人組で登場、画面向こうの設定もしっかりしています。ラボ長の英語はかなり堪能。
高刺激、アンタゴニスト法
顕微授精で5日目まで培養
年齢上、染色体異常率が高いので、3つ以上胚があれば、PGT-A(着床前診断)をして凍結胚移植。胚が少なかったらPGT-Aはなし
AMHと卵胞数が高いので、PRP療法はおすすめしないとはっきり言われました。今、考えれば納得です。
提案も今だからいえる、年齢とAMHに合った正攻法でした。
ところが、あなたの年齢だと、成功率はものすごく低いから(期待しすぎないように)って言われた印象が強いのと、クリニックAで提案された検査のことが頭にあったので、今できる検査はありませんかと聞いたら、ごく1部の人にしか有効じゃない検査もあるからそんないちいちやりませんと返ってきて(今考えれば正しいんですが)、不妊理由調べたい私たちの気持ちに寄り添ってくれない感があった。夫も、医師のほうの印象があまりよくなかった、ということで保留にしたまま、そのまま返事しませんでした。
クリニックD(ギリシャ)
イギリスでも勤務してた医師が独立して立ち上げたっぽい。
30代前半と思われる、若い医師でした。
高刺激、アンタゴニスト法
ベムフォラ(FSH製剤)300iu
メリオフェート(FSH+hCG製剤)75iu
Zymot(Microfluidic Sperm Sorting 精子を分離)
顕微授精
タイムラプス培養
やはり年齢的に異常胚が多いのでPGT-A
PRP療法は扱ってないそう。
AFCと卵胞の数が良いから、高刺激で15個くらい卵が採れるはず、年齢を考えると今すぐ始めるべきだ、と熱弁されました。
ちょっと強引な話しぶりが気に入らず、ここも返事しないままでした。
実はここも振り返るとまともなこと言っていた。
提案の骨子は私個人に合わせているし、それなりの結果も出そう。
だけど、顕微授精とタイムラプス培養は結果論的には必要ではなかったですね。