海外で不妊治療:アンタゴニスト法で初めての自己注射
海外で体外受精をする人誰もが通る道なんじゃないかっていう、自己注射。
初めての体外受精でチェコのクリニックBに出された薬は残念ながら全部注射薬剤(涙)
卵巣刺激8回、アンタゴニスト3回、トリガー2回、と合計13本で、どれもお腹に皮下注射したため、短期間だけどおヘソの下にぐるっと半円状にアザや刺し傷がポツポツできてましたね。
卵巣刺激ホルモン剤
体外受精プログラムに申し込んでメールで処方箋をもらったあとは「2日目から自分で注射してね〜」です。
自己注射の解説ビデオを送ってくれるクリニックもありますし、実際、やり方を学ぶだけなら、こういうよくできたビデオ1本あれば十分。
※タイトル画像は↑のビデオよりお借りしました
それより精神面で、自己注射の壁を乗り越えないといけません。
自分で自分をぶっ刺すんですから。
実際、職場で唯一、体外受精について打ち明けた上司の娘は、子宮筋腫治療で使うホルモン剤の自己注射に苦労したらしいです。頭でわかっていても心が邪魔してなかなか手が動かなかったんだとか。
私の初自己注射は結構スムーズに終わりました。お腹の脂肪をつまんだら、深く吸った息を吐きながらゆっくりやれば、刺す瞬間の「チクっ」程度で、2回目からは割と平常心。
未知の恐怖が最大の壁であり、それさえ克服すればあとは鼻歌歌いながらできます。
私が処方されたペン型薬剤は、針がめちゃ細くて短いので痛みはそんなに感じません。
挿し所が悪いと痛めだったり青→黄のあざができたりしますが。
アンタゴニスト注射とトリガー注射
充填済使い捨て型のアンタゴニストとトリガーは、針が太くて長くて痛い。
アンタゴニストはガニレリクスという薬剤で、2回に1回くらい、虫刺されみたいなアレルギー反応が起きました。数時間で消えるので心配には及ばないようです。
クリニックでは「お腹に」と指示されたのに、添付文書には「太ももに注射すること」と。太ももはさらに嫌…
どっちだ?と調べたらやっぱり腹部注射でOKでしたし、採卵にも差し障りありませんでした。
トリガーは注射器も針のサイズもアンタゴニストとほぼ同じですが、GnRHaとhCGでのデュアルトリガーだったので刺すのも2回でした(涙)
デュアルトリガーはシhCG単体トリガーのときよりも成熟卵や受精したあとに成長を続ける胚の数が多い、と二重盲ランダム化比較試験のメタアナリシスで言っているので、私たちのケースでも何らかの改善があったと思いたい。
次回は自己注射を繰り返しながらつかんでいったコツを紹介します。