海外で体外受精:チェコのIVFクリニックでの採卵実体験
チェコのクリニックでの採卵日。
どういう流れで採卵したかを記録しておきます。
採卵室に入るまで
これから精液採取となる夫と別れると、まずは採卵のあと休むことになる病室に通され、荷物をロッカーに入れます。
ガウンを持参という指示があったので、私はTシャツワンピで、下を脱いで呼ばれるのを待ちます。
看護師が来て、本人・健康確認のための質問をいくつか、そして手首にプラスチックの本人確認用タグを装着。
採卵室 マスクは?
手術室にはスリッパで入り、診察椅子に大股開きで乗っかるかたちになります。
マスクは医師はしてるけど、患者は必要ありません。というか、チェコは病院の手術室の医師以外、マスクしている人を見ませんでした。
ほんの2ヶ月前、ギリシャではクリニックに入るのにマスクだけでなくコロナのPCR陰性証明まで要る状態だったのに、えらい違い。
とにかく、通常診察も、採血も、院内どこでもマスクフリーでしたが、患者がするマスクひとつだけあります。
それは酸素マスク! おそらく全身麻酔するからでしょう。
口から鼻まですっぽりカバーされます。
さらに、指にはオキシメーターらしきものがつけられて血中酸素濃度や脈拍をチェックしているようでした。
チェコは感染対策に神経質ではない一方で、医療行為での一般的な安全対策は万全のようです。
麻酔
執刀医とは別に麻酔医が来て、笑気ガス麻酔はないのかと聞くと、ない、と。
日本では部分麻酔、ひいては麻酔なしで採卵という話もありますが、チェコでは、基本麻酔あり、しかも全身麻酔一本みたいです。
40代女性には義務付けられている心電図検査も、なんのためにやるかというと全身麻酔のリスク管理のため、ということらしい。
肝心の採卵はどうか
採卵そのものはどうだったかというと、記憶がない、としか(笑)
麻酔医が肘前の静脈に針を入れて、性病検査のための血液を採取してから麻酔を注入すると、十も数えきらないうちにあっという間に意識が遠のいて、パッと目が覚めたら病室のベッドの上でした。
抗生剤
ギリシャでは採卵のたびに毎回抗生剤を出すという話だったので、医師に確認すると採卵では使わない、とのこと。私たちとしては、抗生物質にむやみやたらと腸内フローラを乱されたくないので、チェコに乗り換えて良かったです。
とは言っても、実は到着早々精液培養検査をしたところ精子の質を下げる菌が検出されたので、受精用の精液採取の前に対応しなければと抗生剤を出され、それから夫の胃腸が不調になってしまったのですが。