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ウィングのプレイメーカーのススメ

個人的に多用しているウィングのアドバンストPM(以下AP)の説明書。

プレイメーカーの基本事項

ボールの扱いやパスが上手い選手が担当し、意識的にボールを預けられてゲームを作る事を期待される。昔(00年代頭まで)はトップ下の10番として花形だったが、プレイ強度が高くなった現代のサッカーに於いてはもう少し後ろの選手が担当することが多い。

アドバンストプレイメーカーのゲーム内設定

ドリブルでカットイン

プレイメーカーと聞くとあまり動かないイメージがあるかもしれないが、ポジションを保つ設定はないし、ウィングのAPに関してはカットインを意識する役割なので、パス並みにドリブル能力がいる。

パスのリスク度・積極的に仕掛けろ

パスは積極的に仕掛ける(リスクを取る)ので高い技術と視野を要求される。これはイメージ通り。

シュートを減らせ

シュートは控える設定だが、単にあまり撃たない、というよりエリア外ではあまり撃たない、というのが正しい。エリアに侵入することがそれなりにあるため、シュート自体はそれなりに撃つ。なのでタスクが攻撃ならそこそこ点を取る。

クロスを控えろ

あまりクロスは入れない設定だが実際はグラウンダーのクロスを結構出す印象。クロスはほかのウィングよりは少ない、という程度か。
適性のある選手が大抵クロス能力と視野にも優れているため結果的に選択されているのかもしれない。

向いてる選手の一例

ソシエダのブライス・メンデスで実際に使ったら、リーグ戦平均7.22 5G13Aと活躍した。ちなみにチームメイトである久保やオヤルサバルも向いている。

狭いスペースでもボールを持てること、ラストパスを出せる能力があること、ある程度ドリブルで勝負できることを重点に置くと良い。

プレイメーカーをサイドに置く理由

プレッシングを受けにくいサイドならフィジカル面が弱いテクニカルな選手でも潰されにくい。旧来の10番の焼き直しという見方もできる。(発想の原点はエバートン時代のアンチェロッティがハメス・ロドリゲスをウィングで起用したことから来ている)

反面、中央にいるよりショートパスを出す対象が減るというデメリットもある。前に上がってこない中盤編成や偽SBにすると孤立するかもしれない。

相性のいい組み合わせ・戦術

戦術的に最も重要なのは相手は高い位置で長めにボールを持つAPがいるサイドを意識せざるを得ないため、逆サイドのドリブルコースが空きやすいという点。
長時間、味方はボールをもらいに近づき、相手はそれを止めに来る形になる。
そこで自分で、もしくは真ん中に預けてサイドチェンジから逆サイドをえぐる。
警戒して逆サイドに相手が人数を残すと、APがいる側のサイド攻撃でチャンスを作る。この2択が戦術のベース。

戦術

遅めのテンポの方が合う。速攻だとサイドでボールを持ってる暇がない。ティキタカ系、コントロールポゼッションあたり。
パスを通しやすくするのと、逆サイドのコースを空けるために中央に密集するのがベター。

逆サイドに高速ドリブラー

逆サイドに置く選手はドリブルに長けたスピード型の選手がいい。逆サイドへの戻りは振り返って自陣に戻るより早く、単独で突破できないと結局止められてしまう。役割はウィング・インサイドFW・ラウムドイターあたりになるだろうか。

遅れてエリアに来る中央のMF

中央で後ろから上がってくるタイプのCH/IH(メッツァーラ、BoxToBox、攻撃タスクのセントラルMFあたり)や遅れてエリアに入ってくるトップ下(サポートタスク)は前を向いた状態で足元にパスが通りやすく、シュートチャンスになることが多かった。

同じサイドのSBは縦に動くタイプ

ウィングバックかコンプリートWB。タンデムで突破を試みるので、AP単独では期待できないサイド突破が可能になる。単純に孤立しにくいので手堅い組み合わせ。

おまけ・ワイドプレイメーカーはどうなの?

ウィングとサイドハーフの差はあるがやることは似てる。当然ながらポジションは少し下がり目になる。そしてウィングのAPより適性のある選手がいない。マジでいない。

APと比べた時のWPの利点

下がり目のサイドに構えているので、プレッシングをかけられたときにいい感じにボールを受けてくれる。積極的なプレスをサイドに逃がしていなし、そこからプレッシングで空いたスペースを使っていくのが得点につながりやすい。逆に単独でドリブル突破やラストパス、シュートまで持っていくのは難しい。

アーリークロスを狙ってみる

こちらもクロスはあんまりしないが、アーリークロスを戦術に加えることで、結構前線に蹴ってくれるようになる。中村俊輔やベッカムのようなサイドハーフの名手がいたら狙ってみるといい。ライン裏に飛び出すのが上手い選手と組み合わせることでカウンタープレス回避からのカウンターが成立する。(=APと違ってカウンター適性がある)