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Tableau 8つのハードルを越える⑬「クエリパイプライン ( オーダーオブオペレーション ) その2 抽出フィルター」

~ 2024年7月 Tableau Version 2024.2対応済み ~

前回に引き続き、「クエリパイプライン」。今回は、「その2 抽出フィルター」です。
(その1は下記になります。)

前回、Tableauのフィルターや計算には順序がある、という解説をいたしました。
その流れを示した下図の中で、最初に位置するのが、抽出フィルター(Extract Filter)となります。

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この抽出フィルターは、元データから抽出File(拡張子.hyper File)を作る段階で、利用しないデータを取り除き、必要なデータだけを含む抽出Fileを作る方法です。
抽出File自体も軽くなりますし、Tableauで利用する時のスピードも向上します。
なお、この抽出フィルターは、元データにライブ接続をしている時は関係ありません。
では、サンプルスーパーストアデータを例にとり、抽出フィルターの設定方法を解説します。

下図、データ接続の画面で、右上の「抽出」のチェックボックスを選び、
その右の「編集」をクリックします。
(なお、さらに右にある「フィルター 追加」という部分は、データソースフィルターの設定になります。次号で説明します。)

表示された、「データの抽出」メニューの中、フィルターの「編集」をクリックします。

さらに、フィルターの追加(下図)をクリックし、
表示されたFieldの中からフィルターに使いたいFieldを選び設定します。

例えば、「オーダー日が2021年」「カテゴリが事務用品」
という条件でフィルターを設定すると

このように、表示されます。
この状態で、抽出Fileを作るとその中には2021年の事務用品のデータだけが含まれます。

この抽出FileをTableauで利用した場合は、どうやっても2021年、事務用品以外のデータは出てきません。「大元からなくなった。」と言っても良いでしょう。

試しに、オーダー年とカテゴリ毎の売上合計を出すと
↓このように、2021年、カテゴリ「事務用品」しか表示されません。

では、一度設定した抽出フィルターの内容を変更するためにはどうするか?
その場合は、もう一度、その抽出Fileを作成したワークブックを利用して下さい。
再度、データ接続画面右上の「編集」をクリックしてフィルターの内容を変更して下さい。

【補足】
ここで、「抽出Fileを作成したワークブックを利用して下さい」と書いた理由を補足します。
一旦作成済の抽出Fileを、ダブルクリックなどしてTableauで開いた場合

上図のように「Extract」というテーブルが選ばれた状態になります。
ここで右上部の「抽出」チェックボックスを入れて、抽出フィルターの編集をしようとすると「抽出Fileから、さらにもう一度抽出Fileを作ろうとしている」という良く分からない状況になります。
この状況だと、元データからデータを抽出するフィルターを変更する事は出来ません。
データソースフィルターの再設定を行う場合は、抽出Fileを作成したワークブックを利用して再設定を行って下さい。

なお、抽出Fileの作成はワークシート作成中画面で
画面左上のデータソースを右クリック
→「データの抽出」でも開く事が可能です。

同じように下記、データ抽出設定画面が開きます。また、フィルターの「編集」をクリックして設定を行えます。

以上、今回は抽出フィルター(Extract Filter)について解説いたしました。
ご精読ありがとうございます。
次号、その3は、データソースフィルターになります。

「その3」は下記になります。


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By ritz_Tableau
2020-2023 Tableau Zen Master | 2019-2021,2023 Tableau Public Ambassador |2021 certified as Tableau Certified Professional | DATA Saber
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