【ガンダム入門その3】5分で分かる!?ガンダムの物語 中編-アムロの成長、そしてニュータイプ-
皆さんこんばんは。
大変お待たせいたしました。『5分で分かる!?ガンダムの物語解説 中編』ということで、ついに物語本編のストーリーがどのようになって行くのか?という部分の解説をさせて頂きたいと思います!
前の2本よりも少し長くなってしまいましたが、どうか最後まで、よろしくお願いします!!
※注意
・今回の解説は、ストーリー全体を説明するものですので、詳しい情報を削っています。
≪第1章:アムロは結局どうなっちゃうの?≫
Q. ガンダムに乗ったアムロだけど、その後どんな風になっちゃうの…?
A. 兵士として”色んな経験”をして、大人になって行きます。
色んな経験…?アムロくん天才だし、最強無双状態じゃないの?
まぁ確かに、アムロはその後戦果を挙げまくります。でも、同じくらいに辛い経験もいっぱいするんです…
【第1節:アムロのアイデンティティ】
MS操縦の才能を買われたアムロは、臨時のパイロットとして連邦軍に入軍。当分の間ガンダムを動かすことになります。
しかし、あくまでもアムロは普通の少年。別に戦いたいわけじゃないですし、死ぬのも怖い。出撃を拒否することもありました。
↑実はこの有名な「親父にもぶたれたことないのに!」というセリフは、アムロが「出撃したくない!」と駄々をこねた時のシーンです。
戦って怖い目にあうのは嫌だ…
でも、自分がガンダムで戦わなければ仲間も自分も死んでしまう。
アムロはそんな葛藤を抱えます。
でもじゃあアムロは、嫌々だったのか?というと…そうでもないんです。
実は同時にアムロ君は、ガンダムを上手く操縦できるのは自分だけだ、という特別感の間で揺れ動きます。
その気持ちはまさに、下のカードにも書かれている有名なセリフにも現れていますよね。
こんな風に初期のアムロくんは、怖がったかと思えば調子に乗ったり、子供じみた行動で周囲を困らせてしまいます。
【第2節: 少年は大人へ…】
え、じゃあアムロってずっと、めんどくさい嫌なヤツなの…?
いや…そんなことはありません。アムロ君は本当に"色んな経験"をして、どんどん大人になっていきます。
具体的にどんな事があったのか?そうですね、例えば…
ずっと助けてくれた仲間の死や…
敵なのに自分の事を助けてくれた恩人の死…
そして初恋の女性の死、などですね…。
いや死んでばっかりじゃねぇか!!
と言われそうですが、そうなんです。死んでばっかりです。
しかしアムロは、周りの仲間に支えられながらこうした経験を通して…戦場での死を通して、生きる意味だったり、自分の力だったりを自覚していくんですね。
こうして成長しながら、その才能でガンダムを操り、多大な戦果を出すアムロ。そしてやがて彼は、『ニュータイプ』ではないかと囁かれるようになります。
≪第2章: ニュータイプ?≫
その『ニュータイプ』って聞いたことあるけど、どういう人なの?
ズバリ簡単に言うと、すっごい勘が良くて、遠くにいる人とかとも、言葉を話さずにコミュニケーションが取れる…みたいな人です。
実際アムロは本編で、まるで敵のパイロットの意思が分かっているように、行動を先読みしたりしていました。
↑こんな感じで、ニュータイプには直感的に色んな事が分かる。
実はこのニュータイプ、元々ある政治家が提唱した「ニュータイプ理論」というのが元になっていて、この理論はこんなことを提唱しました。
『宇宙に住んだ人間は、宇宙に適応した能力を身に着ける。地球という限られた距離でなく、遠く離れた相手ともコミュニケーションを取れる力を手に入れるのだ。これが新たな人類、ニュータイプである…』と。
つまりニュータイプというのは、『宇宙に適応して進化した新しい人類』という意味なんですね。
この理ガンダムの世界ではかなり有名だったので、アムロの鬼神の如き活躍を見た人間は、彼が本当のニュータイプだと思うのも、無理はありませんでした。
こうしてアムロは人間として、そしてニュータイプとしても成長していくわけです。
そしてついに、アムロとシャアの運命を変える『ある女性』が現れます…。
【続きは次回…】
≪+α: ニュータイプとシャアの生い立ち≫
ここで少し、ニュータイプ論の話と関わりのある、シャアの過去のお話をさせて下さい。
【第1節: シャアの暗い過去】
Q. シャアってなんか、暗い過去があるって聞いたことあるんだけど…?
A. そうなんです。実はシャア、ジオンの代表になれる人だったんです。
え?ジオンの代表?そもそも今は誰…?って話ですよね。
それには、前回解説した「ザビ家」っていうのが大事なんです。
↑ザビ家の方々
前回の解説で一年戦争は、サイド3というコロニーが「ジオン公国」として独立するために、ザビ家が始めた戦争だという解説をしました。
しかしこのジオン公国という名前、元々はザビ家とは別の有力政治家の名前を取ってつけられた名前なんです。その政治家の名前は、「ジオン・ズム・ダイクン」さん。
このジオンさんこそ、宇宙で初めて「ニュータイプ論」を提唱し、ガンダムの世界では超有名人だったんです。
しかしある日、ジオンさんは『何者か』によって暗殺。その権力は全て、側近だったデギン・ザビ(上の写真の真ん中に座ってるお爺さん)、並びにザビ家の手に渡ることとなってしまいました。
…誰が殺したか、明白ですよねぇ…
そしてそんなジオンさんの息子が、シャア・アズナブルこと『キャスバル・レム・ダイクン』というわけです。
なのでシャアは、ジオン軍に入って戦ってはいますが、実際のところそのトップにいるザビ家にかなりの恨みを持っており、
忠実に戦ってるフリをして、ザビ家に復讐してやる…という気持ちでいっぱいだったりします。
【第2節: シャアはニュータイプなの?】
Q: ふーん…シャアも中々大変だったんだ…。ところでじゃあ、シャアは『ニュータイプ』なの?
A: 難しい質問ですが、答えとしては ”YES” です。
実際シャアにも、アムロと同じようにニュータイプ能力がありました。
しかしアムロが、周りの仲間やその死によって、悲しみながらも前に進むのに対し、
自分の宿敵ザビ家側のジオン軍にいるシャアは、誰も信じず、誰も頼らない人間になっていました。
彼を支えるのは、強い憎しみと復讐心だけだった…。こんな風に、シャアは「ずっと一人ぼっち」だったんですね。
そんな彼が、アムロと同じように大人として成長することが出来たのか…というと、そうは思えません。
彼の心は、どこかずっと穴が開いている状態でした。
しかしこんなシャアの心の穴を埋める、優しい女性が現れます…。(2章の『ある女性』と同じ人です…)
そしてこの優しい女性が、次回後編のほぼほぼ主人公です。
≪今回の解説はここまで≫
≪今日のまとめ≫
1: 子供だったアムロは、多くの経験を通して大人、そしてニュータイプへ
2: ニュータイプとは、とても感応能力が高い人。宇宙でその才能が開花?
3: 一方シャアは、その過去に囚われながら、ある女性に救いを見出す
というわけで今回の解説、いかがでしたでしょうか。
ストーリーの大筋をお話するとあって、かなり駆け足でその上専門用語も少し多かったかもしれません。ごめんなさい🙇
しかし!これらの知識を身につけておけば、ガンダムの話題を振られてもなんとなーく理解することが出来ますし、これからガンダムを見よう!となった時にも必ず役に立つ…と思います!多分!
そして次でファーストガンダムもラスト。僕も書いてて楽しくなってきておりますので、是非最後までお付き合いいただけたらと思っております。
それでは、次回
【ガンダム入門その4】5分で分かる!?ガンダムの物語 後編-1年戦争の終わり-
乞う、ご期待!
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