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【ガンダム入門その4】5分で分かる!?ガンダムの物語 後編-ララァ、そして終戦-

皆さん、こんばんは。
今回でガンダム解説シリーズ、ファーストガンダム編は最終回となります…!
宇宙世紀って何?編と合わせて、4回と長くなってしまいましたが
この4回の知識さえあればもうファーストガンダムは知ってる!と言っても過言ではないかな…?(過言かも)と思います!
それでは、前置きはこれくらいにして…


まずは前回のおさらいから、行きましょう!!

≪前回のおさらい≫

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子供だったアムロは、多くの経験を通して大人、そしてニュータイプへと覚醒してゆく。
そんな『ニュータイプ』とは何か?というと、とても感応能力が高い人。
宇宙でその才能が開花した、進化した人類?

そして一方シャアは、自分の過去に囚われながらある女性に救いを見出す。

ここから、ではその『ある女性』って誰?というのを説明していきます。


≪第1章: ニュータイプ、ララァ・スン≫

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Q. この間から言ってる『ある女性』って誰よ!?
A. 彼女の名前は『ララァ・スン』ニュータイプで、シャアの彼女です


シャアの彼女!?シャアって誰も信じない人だったんじゃないの!?
そう思うかもしれません。しかし、シャアはこのララァにだけは、心を開いていたんです…

【第1節: 人の心が分かるララァ】

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前回の解説で、ニュータイプとは「すっごく感応がいい人」というように説明しました。
これはつまり言い方を変えれば、「人の考えてることや人の心が分かる」ということなんですよね。

そしてララァは、このニュータイプとしての感応能力に物凄く優れていた。
本当に出来ていたのかはわかりませんが、鳥と話しているような素振りを見せることもありました。

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そしてさらにララァは、とても優しい女性だったんですね。
悲しんでる人とか、悩んでいる人には、絶対に手を差し伸べてしまう

そんなララァに出会ったシャアは、自分の中身を見透かされた事、そしてそれを受け入れ慰めてくれたララァの優しさに、完全に心を許してしまうのでした。

ララァ


【第2節: アムロとララァ】

Q. へぇ…お似合いのカップルなの…かな?でもララァはアムロとも出会うんだよね?
A. えぇ、出会います。出会ってしまうんです。


出会ってしまう?なんか含みのある言い方ですが、
この出会いは本当に、全ての運命を分ける出会いとなるんです。


まず初めに、実はララァはその高いニュータイプ能力を買われ、ジオンのパイロットとしてシャアと共に戦場に向かうこととなります。

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↑ララァ専用の機体「エルメス」ニュータイプのみが使える兵装、ファンネルを搭載している。


そしてララァは、シャアを迎撃しようとして現れたアムロと交戦することになってしまいます。
しかし戦場で戦うアムロとララァは、お互いのニュータイプ能力の高さから、敵同士でありながらもお互いの心が分かり、共鳴し合い、理解し合います。

その姿はまるで、2人ともMSに乗っていながらも、宇宙で顔を合わせ会話しているようでした。

ニュータイプ 邂逅

一方シャアは、そんなアムロとララァを快く思わないですよね。

シャア自身はララァに悩みを聞いて貰ったり、甘えたりするだけなのに、いきなりアムロはララァと理解し合っちゃっているわけですから。

そこで二人の間に入り、ガンダムを倒そうとするシャア。
しかし、ニュータイプとして成長したアムロに対して、シャアは苦戦してしまいます。

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↑不意を突かれ、右腕をガンダムに切られるシャア専用のMSゲルググ


そしてアムロが、シャアにとどめを刺そうとしたその時、

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ララァはシャアの盾となり、戦死してしまいます。

悲しみに暮れる、シャアとアムロ。

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泣くシャア

こうしてシャアとアムロは、ララァの死という因縁を抱え、
一年戦争最後の戦いへ赴きます…

≪第2章: 一年戦争、終戦≫

Q. うわぁ…なるほど。ていうかもう一年戦争最後の戦いなのね?
A. そうなんです。最後は、ジオン軍の軍事拠点「ア・バオア・クー」での決戦になります…!

【第1節: 逆転していた連邦軍】

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Q: 一年戦争最後ってことだったけど、結局どっちが勝ったの?
A: 結論から言うと、連邦が勝ちます。
それにはやっぱりガンダムが大きかった…!

1年戦争の初めは劣勢に立たされていた連邦軍でしたが、アムロとガンダムの活躍、またジオンのザクⅡのような量産型MSの生産の成功も相まって、勢力は逆転。
連邦軍はジオン最後の砦であるア・バオア・クーにまで追い詰めます。もう時は既に、宇宙世紀0079の12月31日となっていました。

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↑右下のジオン公国、サイド3のすぐ近くにア・バオア・クーがある


【第2節: アムロとシャア、決着】

そしてその戦いに、アムロとシャアも出撃。
アムロはもちろんガンダム、そしてシャアは試作MSジオングで交戦します。

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その戦いは、連邦軍の兵士とジオン軍の兵士の戦い…というよりは、アムロとシャア、二人のニュータイプの因縁の決闘という方が近いでしょう。

「ララァを死なせたこと」を責めるシャアと、「そもそも戦いに引き込んだお前のせいだ」と責めるアムロ

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↑胴体を破壊され、頭部脱出ポットだけで戦うジオング

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↑頭部と左腕部を失いながらも戦うガンダム

戦いはほぼ互角
しかし胴体を失ったシャアは、ア・バオア・クー要塞内に逃げ込み、アムロがそれを追います。

アムロは要塞内に入ると、ニュータイプ能力か培った戦場での勘か、隠れるシャアの気配を察知します。そして

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隠れるシャアに向け、ガンダムがビームライフルを発射。
ジオングも砲撃を行い、両機は戦闘不能となります。

この「ラスト・シューティング」とも呼ばれる戦闘シーンはとても有名で、ガンダム好きからも未だに史上最高の名シーンと呼ばれています。
興味を持たれた方は是非、この戦闘だけでも見てみてください…!!


【第3節: 一年戦争、終戦】

え、その後アムロとシャアはどうなっちゃうの?というと、
その後、シャアとアムロはそれぞれ、ア・バオア・クーから脱出します。


脱出したアムロは、ア・バオア・クーの外で待っていた連邦軍の仲間の元に

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シャアもまた、ア・バオア・クーから脱出するジオン残党の戦艦に乗り込み、要塞から脱出します。(諸説アリ)

そしてこの日、ジオン公国は連邦軍へ全面降伏を宣言。
時は宇宙世紀0080の1月1日、一年戦争は終結します。

≪今回の解説はここまで≫


というわけで、ファーストガンダムの解説は以上になります。

≪今回のまとめ≫

1: 高いニュータイプ能力を持ち、全てを包む優しさを持ったララァ
2: 彼女を殺してしまったアムロと、それを憎むシャア
3: そして、長い戦争が終わる…

いかがでしたでしょうか。

上ではカットしてしまいましたが、実はラストシューティングの後、アムロとシャアは要塞内で剣での決闘を行っており、その際アムロは、ララァのこんな声を聞いたと言います。


『ニュータイプは、争いの道具なんかじゃない…!』と。


自身のザビ家、そしてアムロへの復讐のために、そのニュータイプ能力を使ったシャア
成り行きであったとはいえ戦争の切り札となり、同じようにニュータイプのシャアと戦うアムロ

ララァは一体どちらに対して、この言葉をかけたのでしょうね。


≪おわりに…(次回予告)≫

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Q: 色々悲しいこともあったけど、一年戦争も終戦!これで平和な時代がやってくるんだよね!?
A: いやぁそんな簡単には、いかないんだなぁ…

・・・え?


次回予告

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