【HOU】Graveman・Monteroを獲得
皆様お疲れ様です。
TDLが目前となり、各チーム活発な動きを見せる時期になりました。既にパイレーツが積極的に売り手として動いており、例年と比べ市場は活発な印象を受けます。
アストロズもそれに乗り遅れることなく、本日マリナーズとのトレード合意が発表されました。
トレード内容
アストロズ
Abraham Toro
Joe Smith
マリナーズ
Kendal Graveman
Rafael Montero
アストロズはブルペン投手のGraveman、Monteroの二枚を補強、対価として若手内野手Toro、ベテラン変則リリーフのSmithを放出しました。
メインピースはマリナーズのクローザーであるGravemanで間違いないでしょう。今期の防御率は0.82とずば抜けており、市場に出てくる選手の中でトップクラスのリリーフです。
もう一人はシーズン開幕時点ではクローザーのポジションを担っていたMonteroです。こちらは今期の防御率が7.27と悪い意味でずば抜けており、先日DFAとなっていました。ただ防御率の印象程内容が悪いわけではなく、バウンスバックする可能性を秘めています。
マリナーズのメインピースはMLB定着中のToroになります。サードがメインポジションですがアストロズではブレグマンという絶対的レギュラーがおり、出番を掴み切れずにいました。UTの座をDiazと争っており、アストロズとしては層の厚いポジションを整理しつつ補強が出来たと言えます。
MLBではまだこれからの選手ですがマイナーの成績は素晴らしく、レギュラー候補として十分でしょう。アプローチとパワーに優れており、安定した成績を残せるタイプです。
Smithはベテランのリリーフで実績も十分ですが今期は不調に陥っており、こちらもバウンスバック狙いと言えそうです。マリナーズは格安で取ってきたリリーフを多く活躍させており、Smithもその中の一人になれる可能性は高そうです。
アストロズのチーム事情
アストロズはクローザーのPresslyこそ安定しているものの、そこまでのブルペンに大きな不安を抱えていました。先発と打線が強力なのでこのままでもシーズンは十分戦えますが、ポストシーズンで使える一級品のリリーフがもう一枚欲しいところでした。
また贅沢税のラインも目前に迫っており、上記のニーズを満たしながら格安の選手が求められていました。
これらをGravemanは完璧に満たしており、最高の補強が出来たと感じています。ポストシーズンは厚い先発陣からブルペンに数人回せるため、Presslyと二人で十分後ろも戦えるでしょう。
Monteroは既にDFAされているため、抱き合わせで引き取ってくれと言われた可能性が高いのではないでしょうか。しかしミドルリリーフとして使える可能性は十分あり、保有年数も22年まであるため復活させた場合大きいのも間違いありません。ダメでもノンテンダーすればいいだけなので、低リスクなギャンブルと言えます。
また彼を引き取る代わりにSmithを付けたことで年俸総額はむしろ下がっており、贅沢税ラインに配慮した上で補強に成功しています。
今回のトレードは戦力面、編成面から見ても非常にスマートだったと感じています。今期から就任した新GMであるJames Clickへの信頼を深めるには十分であり、彼が作り上げていくチームが楽しみです。
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Houston Astros