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シャイノグラフィって速効性より遅効性だよねというお話

タイトルの通り。

先日TLにシャニマス布教のための画像が流れてきた、ダイ大の台詞コラのやつ。

その1コマでシャイノグラフィを勧めるクロコダインを見てフォロワーの1人が呟いた

「シャイノグラフィを初心者にいきなり勧めて刺さるか?」

というツイートに「確かに」と思った。


シャイノグラフィ、アイドルマスターシャイニーカラーズ2周年の節目に発表され、これからの3年目を象徴するテーマソングだ。先日の生放送時に公開された新しいゲームPVでも流れている。

筆者が個人的に好きなアーティストでもあるヒゲドライバー氏による緩急のハッキリした曲調は確かに耳触りが良く、シャニマス楽曲の中でトップを争うくらい好きな曲だ。

だが前述した通り、シャニマスをスタートする人にいきなりシャイノグラフィを聞かせてもあまり響かないのではとも思う。


その理由として、このシャイノグラフィという楽曲の真髄はやはり23人のアイドル達が歌い上げる歌詞にあると思う。

古屋真氏によって創られたアイドル達の「これまで」と「これから」が込められた歌詞は、約4分しかない楽曲の中に確かな物語性を感じさせてくれる。

noteでも「シャイノグラフィ」というワードで検索をかけるだけで曲への熱い思いを綴った記事が出てくることから、シャニマスプレイヤー達の心をガッシリと掴んでいるようことは間違いないだろう。


だがそれはシャニマスというゲームをプレイした経験があってこその感覚だと考える。

このゲームをプレイしてアイドルをプロデュースしたり、コミュを読んでキャラの関係性等を知る前と後では歌詞への印象も大きく変わるだろう。

実際に4~5月頃にシャニマスを始めた筆者だが、シャイノグラフィについても「ヒゲドライバーの作るいい感じの楽曲」くらいの印象だった。

しかし各アイドルをプロデュースすることでそのキャラがどんな思いを抱いてアイドルを始め、挫折して、立ち上がってといった様子を知ったことでアイドルマスターシャイニーカラーズという作品に抱く感情が肥大していった。

そうしたプロデュース経験を重ねた後に改めてシャイノグラフィという曲を聴き、歌詞を読んだ際の印象というのはやはりゲーム開始直後のそれとは大きく異なっていた。僅か数ヶ月しかプレイしていない筆者ですら強い感動を覚えたため、初期からシャニマスをやってきたプレイヤーはより一層その感覚が強いのだと思う。


話は変わるが、筆者は「アイドルマスター」というゲームをちゃんとプレイするのはこのシャニマスが始めてだ。

箱マスやらデレマスやらは過去に少し触ったレベルで殆どハマることなく辞めてしまった。アニメに関しても完走したのはゼノグラシアのみだ。

だが、アニソン系のフェスに行く際はやはり「アイドルマスター」という巨大なブランドはその存在を随所で感じさせ、色々なイベントで遭遇することがあった。

作品にこそ興味ないが、「READY!!」「お願い!シンデレラ」「UNION!!」「Reason!!」など、各々の作品を象徴した曲で会場を沸かせる様子をこれまで多く眺め、また筆者自身も声を上げながらサイリウムを振っていた。

シャニマスの全体曲である「Spread the Wings!!」や「Ambitious Eve」を聴いた際は「あまり他のアイマス系楽曲に比べてキャッチーな感じがしない」という感想を抱いた。一応言っておくと、他の作品比べて劣っているといったニュアンスではない。

前述したフェス系のイベントで聴いてきた他アイマスの楽曲はとても盛り上がっている様子が伺えた。ここで重要なのはそれが作品の単独イベントではなく、アイドルマスター以外の作品関連のアーティストも出演している合同フェスだということだ。

楽曲内に仕込まれたコール&レスポンスが演者と観客との一体感を強めており、アイドルマスターという作品を特に知らない筆者でも周囲の熱に呑まれてコールを入れてライブを楽しめた。作品を知らない人間でも楽しませてくれる力強さを披露される楽曲から感じ、単純に一度聴いて「凄いな」と思ったのだ。

シャニマスに関してはそうしたコーレスでの盛り上がりに関しては現状放クラが一任しているように思える。

当たり前だがコーレスが多い=良い曲かと言われるとそういうわけではない。演者の声に集中したいため観客のコールは不要という層も当然いる。生のパフォーマンスをじっくりと味わうための楽曲もまた求められるのだ。シャニマスの全体曲はどちらかというとこういった印象が強い。


一応1stライブや、ファン感謝祭の映像を見たのだが、やはり全体曲に関しては観客も「ウオオオオ」と大きな声を上げるよりも「いいなぁ」と良さを噛み締めるような印象だった。もっともイントロ流れた瞬間はテンション上がって大声出しちゃうと思う、筆者も現地いたら絶対そうなる。


さて話を戻すと、シャイノグラフィもそういったシャニマス全体曲の流れに沿う大声出して盛り上がるというよりも歌詞や歌声の良さを噛み締める感じの楽曲に思える。なので作品を知らない人がいきなりライブなどで聴いて作品にドハマりするような速効性よりも、作品を知った後にじわじわと曲の良さが全身に回っていき死に至るような遅効性の強い曲だと考える。

もっとも、速効性や遅効性に関係なくシャイノグラフィが良い曲という事実に揺らぎはないのだが。凄い雑なまとめ。


ここまで書いていく中で筆者が始めて生でアイドルマスターシャイニーカラーズを見る機会だったアニサマが潰れたことを思い出してめっちゃ落ち込んだ。

なんなら最近の感染者数の推移とか見て今年度のバンナムフェスもキツいのではと色々考えてしまう。早くまた大きな箱でライブが行える日が来るのと、あわよくばシャニマス関連のイベントのチケットがご用意されることを願うのだった。

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