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西城樹里のゼロ

シャニマスにおいて、僕が好きなキャラの1人に西城樹里というアイドルがいる。

大体この記事を読むような人は彼女の素性について今更説明しなくてもわかるだろうということで簡単に紹介する。

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283プロダクションに所属しており、ユニット「放課後クライマックスガールズ」の一員だ。

彼女のビジュアルを見て目立つ金色の髪は地毛ではなく染め上げた物であり、見た目から不良のような印象を抱くが、根は物凄く優しくいい子である。

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また作中のファンにも、ユニット内の常識人として認識されている。

僕がそんな彼女に惹かれる理由としてアイドルとして、前へ進んでいくその姿がシナリオ上でとても眩しかったからだ。


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樹里は例の聖蹟桜ヶ丘駅前でプロデューサーにスカウトされてアイドルを始める。

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最初こそ乗り気じゃなく、所謂「自分なんか女っぽくないしアイドルに向いていない」系の言動をしていたが、最終的にはスカウトに応じアイドルとしてデビューすることになる。

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最初の頃の樹里は自分に自信を持っていないようだった。

デビューして活動を始めた後も他のアイドルと自分を比較し、やはりアイドルとしてやっていくのは難しいと感じる樹里だが、プロデューサーは的確な言葉を常に投げかけて彼女をプロデュースしていく。

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そして新人アイドルの登竜門とも言えるWINGを優勝した際にはこのように屈託の無い笑顔をプロデューサーへと向ける。プロデュースを通して確かに生まれた信頼関係と共に彼女はこれから更に大きなアイドルの舞台で活躍していく。

…とまぁアイドル西城樹里について書いてきたが、今回僕がこの記事で書いていきたいことはこういうことじゃない。


アイドルとして1からスタートした樹里ではなく、その原点を知りたいのだ。

まず作中からわかる大きい情報としてアイドルになる前の西城樹里は中2まで女子バスケットボール部に所属していた。

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彼女のコミュ全般に共通して言えることだがバスケに関する話題になるとどこか暗そうな表情を浮かべている。

また、無意識の内に運動部が部活をしている体育館へ足を運び落ち込むようなシーンもある。

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今はバスケをしていないこと、そしてその過去を思い出すとどこか辛そうな表情を浮かべることから恐らく彼女にとっては「触れられたく無い過去」なのだ。

前述した髪を染めるという出来事も、恐らくだがバスケ部を辞めた後に自らやったと思われる。運動部ってなんとなく髪染めNGな気がするので。

またプロデュース当初や、アイドルとしての活動をして間もない頃の樹里は基本的に言動に棘がある。

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もっとも、これはまだ出会って間もないプロデューサーを警戒しているからとも解釈できる。

冒頭に記した通りこの西城樹里という女の子は基本優しい子だ。

そんな彼女の優しさがユニットメンバーにも伝わっているのがよくわかるのが放課後クライマックスガールズの最初のイベコミュである「五色 爆発!合宿クライマックス!」だ

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このコミュ内では放クラ内最年少の果穂がメンバーの好きな所をメンバーに向かって大声で叫ぶというシーンがある。

その中で樹里にかけられた言葉はこれだ

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まだ小学生である果穂だからというのもあるが、本当に心の底から樹里のことを優しいと思っているからこそ言えた言葉なのだろう。正直こういうストレートな内容に弱いのでここらへんは初見時やたら泣いた覚えがある。

他ユニットもメンバー同士仲いいが、特に放クラはメンバー間の年齢差が一番開いているためか年齢差など関係なく仲の良さをプレイヤーに伝えてくるコミュ内容が多い。

余談だが、放クラ内で果穂の各メンバーへの呼び方は

夏葉:夏葉さん

凛世:凛世さん

智代子:ちょこ先輩

樹里:樹里ちゃん

となっている。先日追加されたホームユニットの各アイドル会話から見ても、果穂は基本的に年上へは「さん」付けで呼んでいる。そんな中樹里だけは「樹里ちゃん」というのは何故だろう。

単純に親しみやすいからという話ならそれでいいが、放クラ結成時に一気に距離感が縮まるようなエピソードがあったとしたら是非読んでみたいものだ。(2020/06時点放クラ結成時のコミュは作中で実施されていない)


そんな放クラだが、今年実施された「階段の先の君へ」というコミュがある。

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このコミュの中のとあるシーンを読んだ時、僕は強い衝撃を受けた

恐らく時系列的に放課後クライマックスガールズというユニットを結成して間もない頃だろう。

商店街に来ていた樹里は商店街会長と会話をする。ここで商店街会長と行った話の内容もまた樹里のアイドルとしての成長に大きく繋がるので見て欲しいが今回は割愛する。

会話をしている樹里だったが、レッスンに遅れてしまうと果穂と智代子が樹里を迎えに来る。

商店街の会長は迎えに来た2人を見てこう言った。

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そんな会長の言葉に対し

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2人は友達じゃないと樹里は言う。


もう1度言おう、このセリフを見て僕は強い衝撃を受けたのだ。

前述した通り放課後クライマックスガールズというユニットはメンバー同士とても仲の良いユニットである。

だが、結成当初の樹里にとってはあくまで他のメンバー「ユニットメンバー」であり、「友達」ではなかったのだ。同じ放課後クライマックスガールズの一員だからという営業的な関係。

考えてみれば当たり前だ、年齢も違う、学校も違う、ただ同じ事務所に所属しているだけ。そんな他のメンバーと同じユニットを組まされていきなり相手を「友達」だと思って仲良くするなんて不可能だろう。

しかし、なんとなく放クラに関しては打ち解けるのが早い気がしていた。だが違ったのだ。もっとも、これは樹里だけではなくプロデュース初期にはプライドの高い印象が強かった夏葉あたりもそうなのかもしれないが。

これまで提供されてきたコミュがどれもこれもメンバー同士仲の良い内容だったのも、こうした衝撃を与える為の積み上げだったような気もしてくる。つくづくシャニマスライター陣が恐ろしい。

勿論これは時系列的には過去の話であり、「」の樹里はメンバーをただの営業的な関係ではなく心の底から友人であると言うだろう。

しかし「過去」の樹里は違うのだ。

ここまで長々と書いてきてが、僕が抱く印象としてアイドルを始めた頃の樹里には明確に他人への「壁」を感じるのだ。

そしてその壁を作っている要因はきっと中学2年で辞めてしまったバスケなんだと思う、今でも公式からバスケを辞めた理由が明示されていない以上妄想でしかないが。

正直GRADでここらへんの話をするのだろうと思っていたが違ったので、いよいよもってバスケ関連のエピソードは最後まで消化されないような気もしてくる。(それはそれとして樹里GRADはめちゃくちゃいい話なので読んでください)

今こそが最高潮(クライマックス)な彼女にとって、振り返るべき過去はいらないのかもしれない。

だが、ただのプレイヤーでしかない僕はそんな彼女がアイドルを始める前の「0」を知ってみたいのだ。


今回の記事は単純にバスケ繋がりで「黒子のバスケ」OPの1つである、「ZERO」を聴いて書きました。

いつの日かまた 思い出して ゼロを描いたその日を

という歌詞があり、そんな気持ちで書いた記事でした。






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