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【+BKCな人 vol.017】立命館大学 理工学部 建築都市デザイン学科 准教授 阿部俊彦さま

「BKCの学生」が「地域の人」を紹介する
オウンドメディア #プラスBKCな人  
 
vol.017の今回は、立命館大学理工学部建築都市デザイン学科の准教授である阿部俊彦さんをご紹介します。
 
今年で立命館に来て3年目だという阿部さんですが、理工学部の准教授だけでなく、立命館キャンパス計画室の副室長や南草津駅前のUDCBKの副センター長をされていて、BKC周辺の地域におおいに貢献されています。

阿部さんの研究テーマは、”都市と建築をつなぐデザイン・まちづくりアクションリサーチ”。具体的には、地域をより良くするために現状の課題を解決する方法を模索し、楽しい空間を創り出す研究をしています。

〇阿部さんのシゴト

 阿部さんのお仕事は建築設計や都市計画の講義で教えることはもちろんですが、そのほかにも地域住民や市役所のかたから「まちづくりを手伝ってほしい」との依頼を受けて様々な活動をされています。
  阿部さんの研究室では、フェリエ南草津にストリートピアノ設置をしたり南草津駅の朝のバス混雑問題の解消のための提案を考えたりといった、BKC学生にとって関わりの強い南草津をより快適で楽しい場所にするために様々な取り組みをなさっています。
 そのための取り組みは面白いものばかりで、中でも私が印象的だったのは「南草津駅西口駅前広場でデイキャンプ」です。西口の駅前広場は綺麗で日当たりが良く、心地よい場所ですが、普段はバスやタクシーを待っている人がいるだけなので、そこで何ができるのかを最大限に考えるために、普通の人が絶対にやらないデイキャンプをしたそうです。そのようなふだんは誰も使っていない公共空間の中に、実は使い方次第では心地よくなったり、楽しくなったりする場所もあるので、阿部さんの研究室では一風変わった面白いワークショップを開催しています。

#地域の声を聞く

 まちづくりをする上で特定の人の意見だけでなく、様々な人の意見を取り入れるようにしており、「これがないとまちづくりは始まらない」と笑顔で話す阿部さん。しかし、全員の意見を取り入れることはできないので、阿部さんは「街に寄り添っている人の意見を重要視すること」を心がけているそうです。
 まちに住む人の意見を取り入れようとすると、多数派の意見が通りやすくなると思われがちですが、阿部さんの考えるまちづくりではそうなるとは限りません。例えば、100人の住民から意見があったとして、”夜しか街に帰らない99人のサラリーマンやキャリアウーマン”が「南草津駅に飲み屋街を作りたい」と言っていて、生活の大半を南草津で過ごす”1人の子育て中のお母さん”が「子どもを一時的に預ける施設を増やしたい」と言ったとします。そうなると後者の子育て中のお母さんのほうが、街に寄り添って生活しており、少人数だとしても、採用すべきと阿部さんはおっしゃっていました。

 #合意形成

 まちづくりを進めるための前提条件として、その地域に住んでいる人の合意を得ることが大切と話す阿部さん。もしまちに大型商業施設を作りたくても、地域住民のみなさんに賛成して頂く必要がありますよね。しかし、住民はたくさんいるので、大人数の意見全てを取り入れることもできない。そこで、みんなが「いいね!」と思える目標イメージを共有することが必要となってくるのです。

#イメージを共有する

 合意形成を図るためには言葉だけでは伝わらないので、阿部さんは模型やコンピューターグラフィック(CG)を作成して、言葉を可視化することで、イメージをわかりやすく伝えることを心がけているそうです。

〇阿部さんの地域連携


矢橋帰帆島ワークショップでの様子

#地域の声でBKCと地域をつなぐ

 南草津から琵琶湖に向かうと、下水処理場として埋め立てられて作られた矢橋帰帆島公園を地域の人がもっと楽しめる場所にするために計画を進めているそうです。矢橋帰帆島公園は現在でもBBQやテニスコートや野球場などの用途で利用されていますが、それ以外の用途ではあまり使われておらず、交通の便も悪いので、利用が限定されていることが課題点だそうです。
 その課題の解決のためにアクセス面の改善、グランピングなどの施設、船着場をリニューアルしたマリンスポーツの拠点などを提案したり、地域住民や学生を対象に、カヌー体験のイベントを行ったりしたそうです。

〇阿部さんにとってBKCとは


「滋賀から地球を変える場所」

 滋賀には自然環境が残っており、地域資源も多く豊富です。何よりも、琵琶湖のような大きな湖には、豊富な水資源があります。気候変動により地球環境問題が深刻化する中で、未来に向けて、人々が自然環境とどのように関わっていけばよいのかを考える場所として、滋賀はとてもふさわしい場所です。滋賀の研究拠点であるBKCが、地球環境問題を解決するために、地球のありかたを変える最前線になるのでは?と、阿部さんは考えているそうです。
 まちで暮らす人々が快適に暮らせるように様々な活動をなさっている阿部さんは、これからも地域での暮らしがさらに快適で魅力的になるような面白いアイデアを沢山生み出して、素晴らしいまちづくりをしてくださるのではないかと、ワクワクする取材となりました。

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阿部准教授の研究室の活動はこちらのFacebookから見れます。
https://www.facebook.com/abelab.rits
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この記事を書いた人
立命館大学 食マネジメント学部 3回生 池内春香
東京生まれ東京育ちのシティガール(笑)
出身地を言うと毎回「なんで滋賀?」と言われるが
食マネジメント学部に惹かれて滋賀にやってきたんです!!
BKCにいる赤髪は多分私 ♪地連Instagram中の人、第3号。

#立命館大学 #立命館大学BKC
#プラスBKCな人

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