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映画コラム【追想】


【追想】1956年
アナスタシア…イングリッド・バーグマン
ボーニン将軍…ユル・ブリンナー

監督:アナトール・リトバック
音楽:アルフレッド・ニューマン

第29回(1956年度)アカデミー賞
主演女優賞受賞:イングリッド・バーグマン
ゴールデン・グローブ賞 女優賞
NY批評家協会賞 女優賞受賞

イングリッド・バーグマンは約10年間
ハリウッドから遠ざかり、この映画で見事に
ハリウッド復帰を成し遂げました。

ストーリーは歴史的に実際にあったロシア、ロマノフ王朝最後の生き残りアナスタシアをテーマにしたものですね。

本当に当時7歳の皇女が生きていたのかどうかは80年代になりDNA鑑定で偽物と発表されましたが、その内容を50年代ハリウッドは
視点を変えて描いた作品です。
ボーニン将軍(ユルブリンナー)は自分の野心の為に記憶の曖昧なアナスタシア(イングリッド・バーグマン)を皇女アナスタシアの本物だと連れて来る事から始まるヒューマンドラマ+恋愛映画ですが、実際1920年代にアメリカで若い女が「自分はロマノフ王朝の生き残り、皇女アナスタシア」と名乗り出た世紀の詐欺事件をモチーフにしています。

ロマノフ王朝最後の皇女アナスタシア。実際には銃殺された皇女アナスタシア(当時7歳)は生きていたのか?ですが
1920年代にアメリカで名乗り出た女性は詐欺師なのか?
80年代にDNAで偽物と確定されましたが、世界中に居るロマノフ王朝の血筋の方々には信じる人も多く
スイスのサナトリウムで何も困る事なく騙し続けた成り済まし事件。

人間は時に嘘に嘘を重ねると、尚
周りからも贅沢なドレスや小物等を
お見舞いで受け取り何も困る事ない生活で、本当に自分は本物だと思い込んでしまう事すらある場合もありますが、本物なら国ひとつ買えるスイス銀行のロマノフ王朝の資産は現ロシアが真相の鍵を握っている。動かせませんが。(略)

イングリットバーグマンとユリブリンナーの映画では、偽物を本物として描かれていますが実際に本物ならロシアは大変な事なんです。映画を観る方にはネタばれになりますのでw
#movie #ロマンス映画 #50s
#classicmovie

Xに投稿した記事を改めて書きたしました。
2024.9.24
椎名りつ子

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