ロサンゼルスで体外受精(後編)
こんにちは、ロサンゼルス在住のポジティブ・ウーマンです。
今回はロサンゼルスで実際に体外受精(顕微授精)の体験談を紹介します。
2016年(28歳)から妊活をして、2018年に2年間子供が出来なかったので、一般不妊検査である血液検査や子宮卵管造影(HSG)などを調べ始めました。
旦那の精子のレベルも異常はなく私たちは「原因不明不妊症」でした。
結局真剣に不妊治療を考えてから、良い病院選びなどで1年掛かり結局LIFE IVF CENTERと言うところで顕微授精を行い、やっと2019年2月に私が31歳の時に妊娠しました。
アメリカの不妊治療は効率重視
アメリカではどれだけ早く成功するか、つまり効率重視のためタイミング療法をせずに人工受精や体外受精をすることが多いようです。
体外受精とは、体の外で自然に受精させるのですが、顕微授精とは体外受精の中でも針を使って1個の精子を直接卵子の細胞の中に入れるので確率が高いと言われています。
日本では、顕微授精は不妊治療の最終手段と呼ばれているようです。
私と旦那は、最終手段的なモノを初めての不妊治療で勧められました。
理由は、一般不妊検査で原因不明だった事(問題があれば薬や人工受精で授かる可能性があるのですが)、そして早く授かりたいという気持ちでした。
タイミング療法で時間を掛けるより、人工受精を何回か挑戦するより、一番高額だが、効果が高いものを試すことが、結果的に時間とお金の節約になると考えました。
私の知り合いでも顕微授精で一発で成功したケースを聞いていたし、「不妊治療は長く過酷なプロセス」と言うイメージがあったので、私は精神的なことも考えてドクターに従って成功率を重視して本当に良かったと思います。
<顕微授精の流れ>
2018年12月: 旦那と初めのコンサルテーション
2019年1月: 採卵して精子と受精させる
2019年2月: 受精卵を体に戻し10日後、初の検査で『妊娠発覚』
自分でも驚くほどのスピードで、”私の初の不妊治療”は3ヶ月で終わりました。
年齢や人の体によっても問題は違いますが、顕微授精の成功率の高さとプロセスの速さに、私を含め多くの人が救われていることを知って欲しいです。
アメリカで不妊治療のドクター選び
私は、自分の体外受精のために3箇所の病院でコンサルテーションしました。
結局Life IVF Centerと言う所に行きました。
決めた理由:
1ーファイナンシャル・コンサルタントの親身な対応
保険が使える検査や薬は、他の病院や薬局の情報をくれ金銭的な負担を減らしてくれました。
2ードクターの自信と経験
日本でも不妊治療で有名な加藤レディスクリニックの治療法を伝授されたドクターで、人に合わせて必要ない注射や薬を使用せずできるだけナチュラルな方法で行うため、比較的良心的な価格だったのです。
そして「1サイクル(1回セット)か2サイクルで迷っている」と言えば、必ず2サイクルを売られると思ってた私たちだが、ドクターから「私は1サイクルで良いと思うよ」と自信を持って言われた事。
ドクターは英語を話すのですが、日本人のナースもいるため、日本語が必要な人には特にオススメしたいです。
気になるアメリカでの不妊治療費
アメリカで体外受精1サイクルのコストの平均は100〜150万円プラス薬代が10〜50万ほど。
日本と比べれば高額で、政府からの援助はないが、保険会社がどの程度負担してくれるかで個人の負担額が決まるアメリカの(最悪な)医療費。
*同じ保険会社でもプランによって全く異なるため、他人のは参考にしない方が良いです。
驚いたこと3つ
1ー受精卵の時点で性別が分かる
実はアメリカの不妊治療では、受精卵の時点で性別判別テストが受けられるため、受精卵の中から性別を選んで、妊娠することができるのです。
私と旦那は、女でも男でもどっちでも良かったので、とにかく成功率が高い受精卵を選びました。
2ー不妊でもないのに、計画的に妊娠できるため、人工受精や体外受精を行う人もいます。つまり人口&体外受精=不妊ではないことに驚きました。
3ー逆に子供が出来やすい人は、子供は2人までと決めた後に、バセクトミー(Vasectomy) 避妊方法の手術を男性が受けることも珍しくはありません。
「なんて贅沢な悩みなんだろうと、そこまでコントロールするなんて倫理的にどうなの?」と感じてしまいましたが、人それぞれ悩みも違うし、実際自分が不妊で悩むと、他の人の悩みも理解できるのかもしれません。
とにかく私たちは子供ができなかったことで、よりできた時の喜びは大きかったです!と言うか、そう言い聞かせています。笑
アメリカでの体外受精は、言葉の壁や色々とチャレンジングですが、より強く賢くなった気がします:)
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