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山本律磨
2025年2月15日 09:47
「瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢わんとぞ思う」己が不屈を歌に込めたその人は失意の中で怨霊と化した。「ゆく川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず」その人とほぼ同じ時代に生きた彼は世の無常をそう詠んだ。 壊れた器などはとっととチリトリで集めて燃えないゴミの日に出して、そうして新しい器で美味しいごはんを食べればいい。それが健全な生き方というものだ。だが世の中には手を血だらけに