無知の歌い手が0から始める歌みたMIXの勉強法とは?
久しぶりに文章を書きたくなり、noteを書くことにしました。ためになる内容を書きたいので、今回は初心者向けの歌みたMIX(以降MIX)を始める人に向けて、どうやって依頼が来るレベルのクオリティを目指せるか書いていきます。
ただし、これは私が無知なりに頑張ったものであり、音楽の知識があるプロの方から見たら馬鹿げているかもしれませんが、そんな意見は無視します。過去の私の反省を踏まえて、私なりのおすすめな方法を順番に紹介していきます。
0. MIXが何をするのか知る。
もしこれを読むあなたが歌い手でMIXをやってみたいと思ったら、まずはやはりMIXでは何をするのか知るところから始まるでしょう。
特に歌ってみたではカラオケ音源(Instやオケなどとも言う)がすでに完成しているので、私たちが1から曲を作り上げることはありません。基本的にはボーカルへのアプローチです。ただし、ものによってはオケにも色々します。
ボーカルMIXを一言で言えば「いかにボーカルを輝かせるか」だと思います。そこで登場するツールとしては「EQ」であったり「コンプレッサー」などが挙げられます。ではこいつら何でしょう。
1. 道具を知る
MIXするにあたり、MIX師は様々な道具を使います。パソコン、スピーカー、ヘッドホンなどの道具はもちろんのこと、やはり何と言っても「プラグイン」という道具でボーカルを調整します。
プラグインエフェクトともいいますが、デジタル上の道具だと思ってください。先程挙げた「EQ」や「コンプレッサー」などを指し、多くの種類があります。例えば包丁でもこれを切る専用みたいな包丁ありますよね。それと同じようにEQの中でも得意不得意があります。それらを使い分けていくのがMIX師です。
MIXを始めるにあたって一体どんな道具があるのか、それらはどんな役割なのかを勉強したほうが何となくやることがわかっていいのかなと思います。
おすすめは和田さんの動画です。コンプレッサーの動画もあると思いますので是非。
2. とにかく真似してみる
これはどんな分野でも通じる勉強法だと思いますが、やはり先人の知恵をお借りしましょう。絵の練習でも模写はいいって聞きますよね。
私の場合、とあるサイトの手順をプラグインの数値まで真似していました。ただ、素材によって設定は当たり前ですが異なります。それでも最初は実際やってみて楽しむ方がいいのではないかなと思います。
今でも勉強としてプロの方のプラグインの設定を真似していますが、なるほど、そういう考えでやっているのかと大変勉強になります。
書きましたが、素材によってプラグインの設定は変わっていきます。特にコンプレッサーというエフェクトは入力信号の大きさでスレッショルドという値が全然変わります。なので上でも書いた通り、まずは道具の使い方を勉強したほうがいいと思います。私は1を無視して2ばかりして後悔しています。
3. 完成した作品を投稿する
これは勉強法と言えるか怪しいですが、自分の作品をYouTubeに投稿するなどして聴き返すことができるようにするのはいいと思います。
自分もたまに過去作品を聴きますが、今の方が成長を感じます。つまりある意味ではモチベーション維持、ある意味では成長記録ですね。昔の自分はこんなことができていないのか、そういう部分からも学ぶことができます。
せっかくですし、どんなクオリティでも残しておくことをおすすめします。
4. 色々な方法を知る
2番で真似をするといいましたがそれの延長線みたいなものです。一つの方法を真似するのでは視野が狭いままとなってしまいます。
100人いれば100人の感性があるように、人によってMIXの方法、考え方はかなり違います。最初に出会ったサイトの方法ばかり真似していては凝り固まったつまらない人になってしまいます。
その当時私はあらゆるサイトのMIX方法を真似したり、YouTubeで海外のいかつい兄貴が英語で解説しているコンプレッサーやエフェクトの解説動画をみたり(これは今でもしている)、サンレコをとにかく読んでそこに書いてあることを真似してみたり。
ただし色々な情報は視野を広げると同時に迷いを生みます。私の場合は色々試して自分の好きな音になる方法を取り入れることが多いです。なんか違うと思ったら一旦捨てます。しかし、好き嫌いが激しいのも良くないと思います。もしかしたら苦手な音が合う可能性もありますしね。ま、そのときは無限に試行錯誤するだけです。
番外編 とりあえずプラグインは買うな!
ここで番外編です。ある程度知識が増えてくると、「有料のプラグイン」に出会うでしょう。例えばWaves、iZotope、Plugin Allianceなどなど。
確かに実際数万円程度、物によっては10万円を超えるプラグインが存在しますが、始めたばかりの君たちは買わなくていい。これからMIXをやるぞ!となったときにまず必要となるのが「DAW」と呼ばれるパソコン上の作業場みたいなものです。
DAWにはあらかじめプラグインエフェクトが用意されています。それらの質は侮れません。過去の私は「付属のプラグインなんてたいしたことないんでしょ」と思っていましたが殴りたいですね。今も実際に使っています。
MIXを知ってせめて半年は付属のプラグインで訓練しましょう。確かに有料プラグインは買うだけ価値のあるものが多いですが、それをわかる耳がなければゴミと同じです。
5. 自分以外のボーカル音源をMIXしてみる
自分の声ばかりやっているとある程度自分の声の癖や特性がわかってきます。つまり、MIXでやることが似通ってしまい成長できない可能性があります。
ある程度MIXができるようになったら、MIX依頼に挑戦してみましょう。いきなり有償依頼で始めても依頼は来ないかもしれません。なので無償MIXで募集してみたらどうでしょうか。
ただ、覚えておいてほしいことがあります。それは誰もがいい環境で録音できないということ、みなが録音の知識があるとは限らないということです。
人によってはノイズを多く含んでいる人もいます。人によっては音割れを気が付かない人がいます。ピッチがかなり外れた人もいます。色々な人がいます。そういうことは知っておきましょう。それでもできるなら歌い手さんの夢を叶えるのがMIX師、MIX依頼なのです。
7. ちゃんと聴く
これはMIX師のみならず歌い手さんにも言えますが、自分の音源を何回も、ちゃんと、しっかりと聴いてほしいです。
録音が失敗しているのにも関わらずデータを渡してくださる歌い手さんいました。歌詞を間違えたまま録音している人もいました。どうして気が付かないのだろうかと思うことは多々あります。
今は歌い手さんへのお願いですが、MIX師もちゃんと聴いて耳を鍛えましょう。がむしゃらにプラグインをトラックに挿すのは果たしていい結果をもたらしているのでしょうか。そういったことがわかるようにならないと成長に繋がらないでしょう。
8.常に疑う
ちゃんと聴くことにも繋がりますが、自分のやっていることが正しいのか、いいものになっているのか、それを常に疑い続けていきましょう。
人間は「この程度でいいか」と思ってしまったらそれ以上の成長は見込めません。一つ前の自分より、一日前の自分より成長していきましょう。ただし、最速で最短で成長する方法はありません。地道な努力しかないのです。
さいごに
ざっと0からの勉強法を書いてみました。これが全員に当てはまる勉強法とは限りませんが少なくとも自分が過去に戻れるのならこのような流れで勉強していくのかなと思います。
はっきり言います。ボーカルミックスは誰でも簡単に挑戦できる世界です。パソコンとヘッドホンとDAWがあれば今日からMIX師だって名乗れます。依頼が来るかはあれですが。
もし質問や気になることがあれば私のTwitter(X)までお気軽にどうぞ。