未踏時代のリーダー論 vol.2 体育会アーチェリー部主将 牧草勇気
最後に全員が「このチームの一員でよかった。」と思う組織へ。
この想いを胸に彼は体育会アーチェリー部主将になった。
彼は1回生の頃から、チーム内で目標である「全国大会出場」のために取り組んでいる中で、様々な悩みを抱えた部員が部活を辞めていく現状に対して、問題に感じていた。
部活動を通じて彼は、「部員一人ひとりに本気で向き合えていないこと」が原因であると考えた。そして自分が主将になって、「部員一人ひとりに本気で向き合い、悩みを抱えた部員が退部することをなくしたい。そして、部員全員がこのチームでよかった。と思うチームを作りたい」と思い、主将となった。
部員全員がこのチームでよかったと思うチームへ
彼は3年間部活動で活動する中で見つけた課題を解決して、部員全員がこのチームでよかったと思うチームを作るために、真剣に考えて取り組んでいる。
具体的には、部員一人ひとりとしっかり向き合い、コミュニケーションを図ることだ。例えば、「現状どのような気持ちで生活しているか」や「困っていることはないか」などの近況確認を逐一行っている。
また自粛期間であるからこそ生まれた課題も多い。課題としては、施設がないと個人の自主練習が難しいため、メンバーのモチベーションの維持が難しいこと、新歓が開催できないため、新入部員確保が難しいことの2点である。
まずメンバーのモチベーション維持のために取り組んでいることは、ZoomやSkypeを通じてチームメイトとのコミュニケーションを図ることや筋力トレーニングを個人に促しているそうだ。
次に新入部員の確保のために、主務と協力し、4回生を巻き込み、各自のSNSを通じて、新入部員の勧誘を協力をお願いしているそうだ。
アーチェリー部主務からミライのリーダーたちへのメッセージ
次世代の主将には自分たちの代よりもさらに高みを目指し、より良いチームを作ってほしいと思います。
現状、ほとんどが活動自粛の影響で部活動をできないまま引退する可能性があると感じています。
そのため、後輩へ部の運営の仕方を直接姿で示すことが出来ず、引き継ぐことになるかもしれませんが、今までの先輩たちにしてもらってきたことを思い出しながら、それを後輩たちにも伝えてほしいと思っています。