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【開催レポート】今年も鹿児島離島の帆を掲げよ!RITOLAB SAIL MEETING 2021

こんにちは、リトラボ運営事務局です!

2021年7月14日(水)に行われたRITOLAB SAIL MEETING 2021への参加者はオフライン会場、オンライン会場、スタッフも含め総勢およそ70名超える参加者となりました。特に今回はオンライン・オフラインの両方を利用した初のハイブリッド開催ということもあり、離島はもちろん各地の参加者が一緒に交流できる場になりました。

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これまでのRITOLAB

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簡単にこれまでのRITOLABの取り組みを説明すると、令和元年度は「集まる」をキーワードに鹿児島離島の課題解決やブランド化に向けたプラットフォームコミュニティの立ち上げを行い、令和2年度はその出会いを「深める」ていこうと、コロナ禍においても鹿児島離島の地域づくりや商品開発に対するデザイン思考を学ぶ場をオンラインを通じて実践してきました。

RITOLAB2019の取り組みは下の記事より。

RITOLAB201の取り組みは下の記事より。

今年度は「やってみる」を大切に、鹿児島離島のものことづくりを通じて、新たな価値をつくる・伝えるプロジェクトをより実践的に行っていきます。

RITOLAB SAIL MEETING 2021の内容について

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(会場のオンライン配信の様子)

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当日のタイムタイムライン
1, RITOLAB COLLAGEについて
2, 新⼭直広 氏の基調講演 
-「地域資源を見つけ・磨き・伝える、未来につなぐものづくり」-
3, 事例発表① 株式会社アイランドコーポレーション 代表取締役 荒木政孝 氏
4, 事例発表② 中之島農業生産組合 組合長  埜口裕之 氏 ※オンライン登壇
5, 事例発表③ 株式会社ヒラミネ 代表取締役  平嶺亮 氏
6, 課題解決のためのグループトーク

RITOLAB COLLAGEについて

今年のRITOLABの取り組みのテーマは「やってみる」。鹿児島離島のものことづくりを通じて、新たな価値をつくる・伝えるプロジェクトを今年は考えています。これまでの築き上げてきたコミュニティで語り合った仲間達と地域づくりやデザイン思考、商品開発など学んできた事を実践的に価値に変えていく取り組みを複数企画している事を参加者と共有しました。

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※上記スライドは企画内容一部であるの「DESIGN TUG」の紹介

合同会社TSUGI 新山さんによる基調講演
「地域資源を見つけ・磨き・伝える 未来につなぐものづくり」

SAIL MEETING の始まりは、福井県鯖江市にある株式会社TSUGIの新山さんによる基調講演が行われました。

メガネの一大産地である福井県鯖江市。そこにはメガネだけでなく、越前漆器や和紙、刃物、たんす、焼き物、繊維産業など、7つの地場産業があり、そのうち5つが伝統工芸にもなっているそう。

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時代の変化を受け入れてきたこれらの地場産業を活かし、新しくブランディングされている取り組みについての紹介がありました。

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例えば、地場産業の一つである和紙と廃棄野菜を組み合わせたFood paperという全く新しい紙をつくってみたり。一方では、同じく地場産業である漆器の「売り方」を変えるという視点からオーダーメイドやセミオーダーに対応した「オンリー椀」というサービスも。

また、日常的に自然体で使えるような「サングラス」ブランドを作ったりなど、鯖江市ならではの地場産業を活かしたものづくりが紹介されました。

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これらの福井ならではの良いものを集めた「SAVA!SOTRE」。
福井にある直営店だけではなく、日本各地で行商ショップによる取り組みも行なっているそうです。

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また、「RENEW」という産業観光イベントで実際に地場産業の現場を見学してもらうという取り組みもあり、1支える・2作る・3売る・4醸す、という過程を通じて地域ブランディングをしている新山さんの取り組みに参加者も聞き入っていました。

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「地域内外でのブランディング、その両輪で課題を価値に変えていく」Ritolaboでも取り入れていくことができそうです。

鹿児島離島の3つの事例発表

事例発表では、離島に住む3名の方からプレゼンが行われました。

①屋久島
株式会社アイランドコーポレーション 代表取締役 荒木政孝氏
②中之島
中之島農業生産組合 組合長 埜口裕之氏
③上甑島
株式会社ヒラミネ 代表取締役 平嶺亮氏

①屋久島の事例発表
株式会社アイランドコーポレーション 代表取締役 荒木政孝氏

屋久島の荒木さんの事例発表では、ご自身の運営する「ぷかり堂」の紹介を始め、それを生かした今後の取り組みが紹介されました。また、昨年は屋久島でのフィールドワークを行い、その地域にある良さや課題の再発見をもとに設立された「三麓株式会社」での取り組みも紹介頂きました。

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②中之島の事例発表
中之島農業生産組合 組合長 埜口裕之氏

鹿児島県トカラ列島の一つである中之島からは埜口さんが事例発表をしてくださいました。昔かららっきょうや島バナナ、枇杷など農作物が盛んな中之島ですが、現在は高齢化や人口減少の影響からほとんど作る人がいないという状況にあります。

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そのような現状を踏まえて、現在取り組まれている以下のような事例についての発表がありました。

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現在は地域おこし協力隊や島の方と協力し、農業の公社化を目指しているそうです。
ティックトックによる配信も行なっているそうなので、この機会にぜひ!
@TikTokara



③上甑島
の事例発表
株式会社ヒラミネ 代表取締役 平嶺亮氏

上甑島からは株式会社ヒラミネの平嶺さんの、「アロエ」栽培を例に事例発表が行われました。「薬用品」というイメージが強いアロエから「食べる・飲む」食用として、アロエを使った商品開発の紹介がありました。

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商品開発のオープン化として、社内外のメンバーと連携した商品開発がなされたそうです。現在では耕作放棄された土地を利用しアロエを栽培。アロエを使用した木立甘酢の開発や日本初のアロエビールなど新たな商品開発の事例が紹介されました。

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課題解決のためのグループトーク

課題解決のためのグループトークでは、新山さんの講演や3名の事例発表を踏まえ、それぞれの参加者が感じている課題感や解決に向けた初めの一歩について、数名ずつのグループに分かれ話し合いが行われました!

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【皆さんに考えていただいた2つのテーマ】
1 島で抱えている課題の共有
2 課題解決に向けた初めの一歩として何ができるか


課題解決のためのグループトークでは、オンライン会場・オフライン会場を合わせ多くの課題点や意見が出てきました。様々な意見がある中で、今回は大きく4つに課題点をカテゴライズし、課題解決に向けて「最初の一歩」として何ができそうか再度各グループで話し合いをして頂きました。

【再度話し合って頂いた課題点はこちら】
A 住居問題
B 子供の教育とキャリア
C 人材不足
D 離島との接点の持ち方

今回は時間の都合もあり、出てきた全ての課題点について十分な時間を取って話し合う時間を設けることができませんでしたが、今回のセイルミーティングをきっかけに再度課題を浮き彫りにし、価値に変えていく取り組みをしていこうと思っています。

参加者の声をご紹介(一部のみ掲載しています)

【新山さんの講演】
‘‘離島にも持ち込めるアイディア、デザインがたくさんあった。非常に参考になった’’ 
‘‘自分で考えて、行動できる。自分の言葉で伝える。何をするにしても、「自分」次第だということがとてもわかりやすく伝わるお話でした。また、全国的にも注目される事業も取り組みもイベントも、最初は小さなことから始まっていて。成功ばかりではなかった。というところも、印象的でした。鯖江に行ってみたくなりました!!!’’
【事例発表】
‘‘自分の島の規模では、何か新しい事を始めるにしても地元住民との関わりは必須なので、地元の人との関わり方をもう少し聞いてみたかった’’
‘‘みなさんそれぞれあるものへの工夫がこらされていたり、マイナスをプラスに変えてる事例を聞けて、モチベーションが上がったため’’
【課題解決のためのグループトーク】
‘‘まだまだお話ししたかった、聞きたかった!ですが、短時間でもいくつか収穫があり、沢山の声をまだまだ聞いてみたいと思いました’’

‘‘セッション時間は短かかったですが、逆に話し足りなくて次につながりやすくて良かったと思います。そもそもこの場だけで解決できる事は無いので、改めてリアルな課題を行政の方とも共有できた事に価値があると思いました’’
【全体を通しての感想】
‘‘島との接点がもてたいい日でした。ここから小さくても何かできることがあるといいかなと感じています’’ 
‘‘離島への熱量を持っている方の生の声を伺える貴重な機会でした’’ 
‘‘離島だけでなく日本各地の同じ課題を抱えた地域にも応用できる学びがありました’’

これからのRITOLAB

これからのリトラボは、鹿児島離島のもの・ことづくりを通じて新たな価値をつくる・伝えるプロジェクトに併走しながら広げていく挑戦を行なっていきます。

そのひとつとしてDESIGN TUGという離島の地域おこし団体と鹿児島県在住のクリエイターをマッチングさせた併走型支援を行なっていきます。

また、「鹿児島離島のブランド化」への取り組み・連携を強化していく中で、2021年12月〜2022年2月にかけて開催予定の&islandにおいて、離島産品の展示・新商品の販売促進等への取り組みも予定しています。これからのリトラボの取り組み楽しみにしていてくださいね!

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RITOLAB運営事務局
(東シナ海の小さな島ブランド株式会社内)
E-mail: ritolab2020@gmail.com [蔵元・高橋・山下]



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