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【リトケイの中の人インタビュー】事務局長 多和田真也~社会での存在意義を感じるご縁~
9月14日、大和リース株式会社が運営するコミュニティースペース「ハッシュタグ岡山」で「こども食堂防災研修」が開かれました。ゲストには、全国のこども食堂を支援する、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえの森谷哲さんが登壇。約30人が参加し、こども食堂を軸に据えた、もしものときの地域拠点の災害対策について学びました。その会場の一角には『季刊ritokei』が…。
そのわけについて、NPOリトケイ(以下、リトケイ)の事務局長を務める多和田真也さんにお聞きしました。今回のイベント開催のきっかけを振り返り、「リトケイの存在意義を確かめるきっかけになった」と話す”ご縁”とはいったい何でしょうか。
文・取材:長谷川 晶規(はせがわ あきのり)(うみねこ組)
本記事はリトケイのメディアで出ることの少ない、「リトケイの中の人」についてのインタビュー記事です。書き手はリトケイのプロボノチーム「うみねこ組」。佐賀県の地域おこし協力隊として唐津市の小川島で聞き書きに取り組む、長谷川晶規さんがお届けします(プロフィールは末尾記載)。
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話した人: 多和田 真也(たわた しんや)
本土復帰一週間後の沖縄県で生まれる。議員秘書などとして活動後、両親の故郷である沖縄離島に対してできることはないかと考えるようになり、リトケイに合流。事務局を運営しながら、法人営業やファンドレイジングを担当している。
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聞いた人: 長谷川 晶規(はせがわ あきのり)
大阪出身。初めて暮らした島は瀬戸内の大崎下島。Dr.コトーのドラマに憧れて看護師に。島で暮らすうちに、島の中でも集落ごとで家や慣習、方言の違いがあることに興味を持ち、いろんな島を訪れるように。佐賀県唐津市の離島で聞き書き本を作りながら、島をいろんな人に身近に感じてもらえる本屋のような駄菓子屋のような拠点づくりを模索中。
全国にいるサポーターには会えるときに会う
――今回の研修が行われた背景に、リトケイが関わったとお聞きしました。
はい。もともと大和リースさんはリトケイを支えていただいている法人サポーターで、むすびえさんは以前イベントを共催したという関係でした。リトケイの法人サポーターは全国各地にいらっしゃるのですが、出張などでお会いできる機会を見つけて直接お会いすることを大切にしています。
今回は、まず、「未来のシマ共創会議」(※)の会場の下見で、大和リースさんの担当の辻さんと東京に行っていたんです。そのときにむすびえさんの森谷さんとも会う約束をしていて、以前から両者に通じるものがあるのではないかと思っており、3人でプライベートで食事の機会を設けました。
話は盛り上がり、それからしばらくして、大和リースさんとむすびえさんで色々とお話が進んだようで、今回の「こども食堂防災研修」が開催されることになりました。
※11/14に東京とオンラインで開催する参加型カンファレンス。詳細はこちら。
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継続してともに島のお困りごと解決に取り組む
――大和リースさんとはどのようなご縁でつながったのでしょうか。
北社長が島の社会課題にも取り組んでいこうと考えていた中で、企業が地域のお困りごとや地元の方との関わりを持つことの難しさを感じられており、その中でリトケイにお問い合わせをいただいたことから大和リースさんとのご縁がはじまりました。
――リトケイには、普段から多くの相談が来ているのですか。
企業や個人の方からたくさんのお問い合わせをいただいていますが、それぞれの事情で、単年度の活動であったり、情報収集がメインであったり、ということもあります。リトケイならではの関わりを提案することもありますが、実現が難しいこともありますね。
その中で大和リースさんとは、離島地域にお困りごとに対して今、何ができるだろうかと具体的な協業についてお話を進めていて、リトケイの取り組みについてご支援をいただいています。
「シマ育」と「こども食堂」で生まれたつながり
――むすびえさんとのつながりは。
むすびえさんとは、昨年7月に主催された「こども食堂オンライン離島サミット」に、登壇者としてお誘いいただいたときからのご縁です。今年3月には、リトケイが取り組む『シマ育コミュニティ』(※)でもお声がけし、「こどもの居場所・最前線」と題した勉強会を共催いたしました。
※離島などのシマ(地域コミュニティ)の中での子育ての可能性や課題について発信し、離島地域と都市部の家族などをマッチングする取り組み。WEBメディアはこちら。
東京で初めてお会いした後に、森谷さんがご自身で活動されているこども食堂のお手伝いにも参加させてもらい、離島留学生として来ることもある都心部の子どもたちについても知る機会をいただきました。島側の取り組みだけでなく、本土側での子どもたちへの取り組みを実践されている森谷さんたちのような団体とつながることができたので、島への協業でご一緒いただく企業の方々やサポーターのみなさんへより具体的な取り組みを共有できるのではと、とてもよい学びの機会をいただきました。
でも、辻さんと森谷さんがすでに何かできることを考えて、今回の研修を自発的に実践されたことはうれしい誤算でしたね(笑)。
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これまでのご縁がリトケイの新たなご縁の種に
――リトケイは、日々多くの企業さんなどの橋渡しになっている印象がありますが、今回のつながりはとても象徴的なエピソードだなと感じました。
そうですね。研修後に「こんなことをしましたよ」と連絡をいただいて。辻さんも、森谷さんも、言ってみれば飲み会という、仕事ではないところでつながって行動されたということがとても印象に残っていますね。
きっかけをつくったのはリトケイの私ではあるのですが、離島のことでつながった方同士が、離島と関係のないところで何かを共創されたことがとてもうれしいです。
そして、今回の会場にはリトケイのメディアである『季刊ritokei』を置いてもらっていたこともあたたかく感じました。普段、私たちがつながることのない人のところに季刊紙を届けてもらったことにも、感謝しかありません。
――最後に、今回のことで、リトケイとして感じたことがあればお聞かせください。
リトケイがきっかけでつながった方が、リトケイとは離れたところでそれぞれで共創をはじめる。これは、社会でのリトケイの存在意義を確かめるきっかけとなりました。私は役割としても人と人をつなぐことが多いので、個人的にもやりがいを感じる瞬間でした。
リトケイが今もこうして取り組みを続けて来れているのも、離島と離島に関わる人たちが「リトケイには、これができるんじゃないか。あれができるんじゃないか」といって生まれてきたたくさんのつながりが、今につながっているからなんだと思いますね。
今回のことは、確かな自信になりました。
こども食堂の防災 運営者らが学ぶ 拠点機能生かした対応 岡山で研修(山陽新聞)
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最後までお読みいただきありがとうございます。
記事でもふれられた、離島地域の課題と可能性について語り合う参加型カンファレンス「未来のシマ共創会議」が2024年11月14日(木)に東京ミッドタウン八重洲カンファレンスで開催されます。会場以外に、世界のどこからでもオンライン参加が可能、後日アーカイブ視聴も可能です。ぜひ、ご参加いただき、たくさんのシマとの繋がりをつくりませんか。詳細は下記リンクからご覧ください。