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島に生きる人が語り合う「島々会議」と「ガジュ下会議」のこと

こんにちは、リトケイの鯨本です。
最近、ウェブ版リトケイに新しい企画ができました。

その名も「島々会議」。日本全国の島で生きる人や島に関わる人に、共通のテーマで語り合っていただく企画で、ただいま配布&掲載中の「島の魚食図鑑」特集の連動記事を3つ公開しています。

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「島々会議」の前衛は、紙面版リトケイに創刊準備号(2011年発行)から掲載していた「ガジュ下会議」。この企画は私自身にとっても思い入れの深い企画です。

ウェブ版リトケイの「島々会議」にも、紙面版「ガジュ下会議」のデザインにも大きな木や葉っぱが登場します。

イメージソースは島にある枝ぶりの大きな木。まるで大きな木の下で人々が会話をしているようなページになるようにつくってきました。

リトケイが木だとすれば、ここに集い、想いを語っていただきたいのは、全国の島の方になります。

東西南北3,000キロメートルに広がる日本の島々に住む方々は、リアルに集まるなら、たくさんの時間とお金が必要になるので、出会おうにも、語り合おうにも、なかなか簡単ではありません。

けれど、リトケイの紙面やウェブの上なら、あちこちの島の方に集っていただきやすい。

そんなページができたらいいなと、ちょうど10年前におじゃました小笠原諸島で思いつき、実現したのが「ガジュ下会議」でした。

ちなみに、「ガジュ下(がじゅした)」は母島に実在している場所で、海のそばにある大きなガジュマルの木の下を、島の方々がガジュ下と呼んでいます。

ガジュ下に人々が集い、語り合っている空気にうっとりした私は、紙面版リトケイをつくる企画会議でガジュ下について語りつづけ、結果、デザイナーの岡崎智弘さんがゴム版の版画で見開きいっぱいに枝ぶりをのばした大きな木のビジュアルをつくってくれたのでした(↓こちらが創刊準備号のデザイン)。

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ガジュ下の第1回目では、利尻島から与那国島まで10島10人の方に協力いただきました。

大きな木の下でさまざまな島の方が想いを寄せるビジュアルが完成したとき、ふるえるほどわくわくしたことを覚えています(当時はまだ1号も世に出ておらず、何者とも分からないリトケイ紙面の取材に協力いただいた島の方々に改めて感謝します)。

それから10年、最近は紙面版リトケイのページ数に余裕がなく、泣く泣くガジュ下を載せられない号も増えていました。しかし、いろんな島の人が集い、語り合える木をなくしたくない。

なくしたくない。なくしたくない。なくしたくない…….と、ごにょごにょ、やんややんや、ああでもないこうでもないと、語るうちに完成したのがウェブ版リトケイに登場した「島々会議」です。

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紙面でのガジュ下も不定期ながら続けていきますが、ページ数に制限のないウェブ版リトケイならいくらでも語り合うことができる。そんな期待を込めて「島々会議」をつくっていきますので、読者の皆さまにもぜひご覧いただきたいです。

なお、7/16(金)の夜に開催する「リトケイを読む島好きの会」には、島々会議003に登場する、屋久島、八丈島、海士町の方々がゲストにきてくださるとのこと(!)。

オンラインであちこちの島と直接つながり語り合えるという状況は、コロナ禍をきっかけにすさまじいスピードで浸透しましたが、2011年の母島でいろんな島の人と語り合う企画を妄想していた当時の私からしてみれば、こんなにありがたい事件はありません。

3島を旅しようとすればかなりの時間とお金がかかりますが、リトケイのオンラインイベントであればお茶の間から気軽に島とつながれる。コロナ後に訪れたい島のことや、今回のテーマ「島の魚食を支える人」に興味のある方は、ぜひご参加ください。

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追伸:スタッフ曰くあと数名とのこと。ご希望の方はお早めに〜!

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