島を想う人へ。大切な島の風景や人の笑顔を未来に遺す『島の未来計画(仮)』づくりに参加・応援しませんか?
リトケイではただいま、離島地域の「課題」を「可能性」に変える本『島の未来計画(仮)』をつくり、これからの島を担う人々に届けるためのクラウドファンディングに挑戦しています。島に暮らす皆さん、大切な島がある皆さんのご参加・応援をお待ちしています。
ここではプロジェクトを実行するリトケイメンバーより、プロジェクトの概要や想いを紹介いたします。
1年に1万人が減少する離島地域。島の課題をいかに超えるか?
はじめまして、リトケイ事務局の多和田です。
このプロジェクトは、リトケイだけではなく島を想う皆さんと一緒に『島の未来計画(現時点では仮の名称のため「仮」をいれています)』という書籍をつくる企画です。
私は1972年に沖縄が本土に復帰した直後に生まれました。沖縄では「復帰っ子」と呼ばれ る世代です。那覇で生まれ育ちましたが、母は宮古島の生まれなので僕も離島にゆかりを持つひとりです。
リトケイではこれまで、メディアの発信と共にさまざまな島の振興事業をお手伝いしてきました。そこで今回『島の未来計画(仮)』をつくることになったきっかけには、いよいよ迫ってきた島の「課題」があります。
日本には有人離島が約400島あります。そのうちの約300島が本土と橋のかからない島で約57万人が暮らしています。
この数字はリトケイが3カ月に一度発行しているフリーペーパー『季刊ritokei』の「離島地域の人口動態」という自社企画をつくるため、各市町村が公表している住基人口を独自に調べて割り出しています。
5年に1度行われる国勢調査と違い、現在の島の人数がわかるので読者の皆さんにもよく参考にしていただいている企画ですが、問題はこの数字が年々、静かに減り続けていることです。
2023年2月時点の『季刊ritokei』最新号に載せた数字は「57.6万人」でしたが、2022年2月時点では「58.6万人」。1年間で約1万人減少したということです。
子どもたちの数も同様に減少傾向にあります。年齢別の統計は国勢調査が元になるため、少しデータが古いですが2010年の「約9万人」から5年後の2015年時点で「約8万人」まで減っています(総務省統計局および『離島統計年報』を参照し、2010年と2015年の国勢調査人口データから推計)。
島の子どもたちは中学や高校を卒業をすると、ほとんどが島を離れます。沖縄にもたくさんの離島がありますが、高校があるのは久米島と宮古島と石垣島だけなので、その他の島で暮らす子どもたちはみんな、「15の春」で島を離れていきます。
島の人から聞く話では、そうやって島を離れた子どもたちのうち8〜9割は島に戻らないといいます。いま、島で暮らす子どもたちが8万人いるとして、9割が島に戻らないとしたら、将来島に帰ってくるのは8,000人ほど。
島にはすばらしい文化がありますが、そんな文化を引き継ぐためにも、島で暮らしたことのある子どもたちの存在はとても大事です。子どもたちが暮らせない島になると島の文化も消えていってしまいます。
ただ、どの島も減っているわけではないのです。東京都にある利島は人口300人台の島ですが過去半世紀以上ほぼ人口が変わっていません。地域振興のトップランナーといわれる海士町も多くの移住者を受け入れていますし、海士町の隣にある知夫里島も社会増になっていて、朝ドラの舞台になった五島列島の五島市も同じく社会増を実現しています。
いろんな知恵と島の人と、関わる人の熱意で課題を超えてきた島があるので、そんな良い事例をもっとしっかり共有できるよう『島の未来計画(仮)』をつくりたいと思いました。
『島の未来計画(仮)』はリトケイメディアが少しずつ発信してきたことをまとめる集大成のような本かもしれません。ただ、この書籍はリトケイだけではなく、たくさんの島でリアルな現実に立ち向かってきたキーマンや、有識者の方々の知見も交えてつくりたいものです。
私は『島の未来計画(仮)』が実現できたら、誰よりも次世代を担う島の子どもたちに届けたいです。リトケイでは島の未来を担う子どもたちと接するプロジェクトもたくさん行ってきましたが、彼らのきらきらした眼差しはどれも本当に宝物でした。
彼らが未来の島に帰ってきたいと思えるよう『島の未来計画(仮)』を制作したい。島を想う皆さんからもお力添えをいただけるとうれしいです。
一緒に『島の未来計画(仮)』をつくりましょう。
『島の未来計画(仮)』プロジェクトへの応援・参加方法
クラウドファンディングの支援メニューによりご支援をお願いします。ご支援いただいた皆さんが「島の未来計画制作サポーター」となり、プロジェクトのレポートや参加企画のご案内をお届けいたします。また、情報シェアも大歓迎です。
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