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【飛鳥II 2024 世界一周 ポルトガル 1/3】急いでジェロニモス修道院へ行きました

2024年5月12日、飛鳥IIは5番目の寄港地 ポルトガル リスボンに到着しました。
この100日間クルーズの中で初めて、2日間連続寄港しました。

この日船での出来事は、下記をご参照ください。

リスボン1日目の出来事について、お話します。


しゅうどういん

ジェロニモス修道院は、ヴァスコ・ダ・ガマエンリケ航海王子の偉業をたたえ、新天地開拓の公開安全を祈願して、マヌエル1世の命により1502年に着工したそうです。
大航海時代の富をつぎ込み、約1世紀もかけて建築され、マヌエル様式を代表する最高傑作とされています。
世界遺産「リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」の構成資産のひとつです。

めざして

飛鳥IIから下船できたのは15時過ぎでした。
ジェロニモス修道院は次の日お休みなので、入れるチャンスがあるのは本日17時半まででした。
時間がないので、早足下船して向かいました。

港のターミナルに入ると、「Welcome to Lisbon」の看板を発見しました。
とうとうリスボンに上陸したと思うと、テンション上がります。

テネリフェ島ですでにEU加盟国に入国済みかつ乗客まとめて入国手続きしてくださるので、すんなりターミナルから出ることができました。

橋を渡り、大きな看板のおじさんにくすっとして、踏切を渡ったら、すぐに路面電車の停留所を見つけました。
ジャカランダの紫色の花が綺麗に咲いていました。

割とすぐに黄色の路面電車がやってきたので、安心しました。

修道院までは乗り換えなしで行けるので便利です。
なお、乗車賃は、電車内の黄色い機械でクレジットカード払いしました。

いりぐちまで

現地に着いたら、修道院(有料)への列と、サンタ・マリア教会(無料)への列、の2種類の列がありました。
私は事前にGetYourGuideで入場チケット購入済みだったので、まずは修道院の列に並びました。
すごく長い列ができていて、最後尾は入口の遥か遠くにありました。

修道院の素晴らしい建物や、周辺の街並みを眺めたりしていたら、30分くらいの待ち時間はあっという間でした。

あずれーじょ

修道院の中に入ると、早速見つけました、アズレージョ装飾。
ポルトガルとスペインの典型的なタイル装飾です。

アズレージョ(azulej)」という言葉はアラビア語が由来で、「小さな磨かれた石」という意味だそうです。
14世紀にイスラム教徒によってもたらされ、16世紀以降にポルトガルで多用されるようになりました。

かいろう

回廊部分に出ると、アーチの重なりとその高さに息をのみました。
全体を眺めても、細部を眺めても、美しさに見惚れてしまいます。

中庭を見ると、さらにその美しさに感動しました。
回廊は2階建で、1階はフランス人建築家ポイタック、2階は彼の死後引き継いだジョアン・デ・カスティーリョが手がけたそうです。
如何に大航海時代のポルトガルが繁栄していたかを実感できるような壮大さでした。

回廊のショート動画はこちらです。

細部ひとつひとつの繊細さにも、感動しました。
縄などのモチーフや、人の顔などなど、「あ、この形だ」って気がつくたびに、宝探しみたいでとても楽しかったです。

2階を一周した後、1階へ降りました。
1階と2階のデザインの違い、そして同じ階の中でもひとつひとつのデザイン違いやそのディテールを観察するのが本当に楽しくて、だいぶキョロキョロしながら歩きました。

1階には、中に入れる部屋が2つありました。
そこでも、繊細な彫刻や建築構造にため息がもれてしまいます。

建設当時修道士の共同室として使われていた食堂にも、アズレージョ装飾がありました。
ひとつひとつの絵が違うので、見どころたくさんです。
奥の絵は聖ジェロニモスだそうです。

きょうかい

教会に行くには一旦修道院の外へ出て、サンタ・マリア教会に入る列へ並び直さなければなりませんでした。

教会へは、西門から入ります。
門の周りにも、マヌエル1世の像、受胎告知、キリストの降誕、東方三博士の礼拝、王妃マリアの像などの彫刻など、素晴らしい彫刻の数々があります。
これらはフランス人彫刻家ニコラ・シャントレーヌの作だそうです。

教会の入口はいるとすぐ、ヴァスコ・ダ・ガマと、彼の偉業を大叙事詩としたポルトガル最大の詩人ルイス・デ・カモンイスの石棺がありました。
19日目の朝のブリッジからの放送でヴァスコ・ダ・ガマの話を聞き、彼が発見した航路を途中から逆に辿り、彼が眠るこの場所に来れたと思うと、感慨深かったです。

そして、教会の内部はとても荘厳な雰囲気で、彫刻はもちろんのこと絵画やステンドグラスなども素晴らしかったです。
祭壇には、修道院をつくったマヌエル1世、王妃マリア、息子ジョアン3世、王妃カタリナの棺がありました。

そして教会から一旦出て見に行ったのが、南門です。
こちらは、スペイン人建築家ジョアン・デ・カスティーリョによって1518年につくられたそうです。

聖母マリア像を中心に、24人の聖人や高位聖職者の像があります。
その大きさと彫刻の細かさに、ここでもただただ見惚れてしまいました。

なた

パステル・デ・ナタは、ポルトガル生まれのスイーツです。
日本でいう、エッグタルト。
ジェロニモス修道院で考案されたそうで、修道院の近くには1837年創業でポルトガルで一番おいしいと評判のお店「Pastéis de Belém」があります。

せっかく近くまで来たので、立ち寄って食べてみました。
レストランが併設されており、私はテイクアウトで購入しました。
ちゃんとお手拭きついてたのが、嬉しいポイントです。
出来立てのほかほかパステル・デ・ナタは、パリパリ外側にしっとりあまーい中側で、評判通りめっちゃおいしかったです。

もにゅめんと

発見のモニュメントは、1960年にエンリケ航海王子の500回忌を記念してつくられました。
エンリケ航海王子は、大航海時代を築いた重要人物のひとりです。

発見のモニュメントは、ジェロニモス修道院から徒歩約10分の場所にあります。
通り道の公園の向こうにモニュメントが見えるので、迷わず行けました。
公園の出口あたりで振り返ると、ジェロニモス修道院の全体が見渡せました。

モニュメントの前に立つと、その大きさに圧倒されます。
船から事前に見ていたとはいえ・・・間近で見ると、本当に大きかったです。

モニュメントの前の広場は大理石でつくられていて、世界地図と各地の発見年号が記されています。
モニュメントの中にも入れてエレベーターで屋上で上がれるのですが、時間の関係で断念しました。

モニュメントは、帆船がモチーフになっていて、王子、天文学者、宣教師、船乗りなど、大航海時代に活躍した人々の彫刻が並んでいます。
先頭にいるカラベル船模型を持つのはエンリケ航海王子。
下記左側の写真、王子から数えて3番目がヴァスコ・ダ・ガマ、5番目がマゼラン、最後から2番目がフランシスコ・ザビエルだそうです。
ほかの彫刻については、こちらのWikiをご参考ください。

モニュメントの後ろには、4月25日橋が見えました。

とう

ベレンの塔は、ジェロニモス修道院と同じく、マヌエル1世の命によりつくられ、世界遺産「リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」の構成資産のひとつです。
建築家フランシスコ・デ・アルーダが手がけ、1520年に完成しました。
もともとはテージョ川の河口要塞としてつくられましたが、税関や灯台としても使われたそうです。

発見のモニュメントからは、徒歩約15分の場所にあります。
川沿いのお店やヨットハーバーを眺めながらの散歩していたら、すぐにベレンの塔エリアにつきました。

塔の周りには庭園があり、「この木なんの木〜」と歌いたくなるような大きな木がありました。
芝生に休んでる人もたくさんいて、天気が良いのでとても気持ちよさそうでした。

ベレンの塔も、建物の荘厳さにため息がでました。
中に入ることができるのですが、時間間に合わず閉館していたので、外観を眺めました。
外側だけでも見に行って良かったです。

ふねへ

塔から近くの路面電車停留所は、歩道橋で線路や道路の上を渡った先の、しばらく歩いたところにありました。
途中、ジャカランタの並木道の間にベレンの塔が見えました。

停留所の近くには、赤提灯の屋台を見つけました(笑)。
赤提灯に漢字が書いてあったので、日本人が経営してるのかもしれません。

夜のショーに遅刻しそうだったので、帰り道も大慌てでした。
でも、そんな時に限って、ターミナル前の橋が船を通して人が渡れない状態になっていました(笑)。
橋が動くのを待っているのは、とてもソワソワでした。

ターミナルを抜けて飛鳥IIへ。

一晩船で休み、明日の朝からリスボン観光再開です。

おわりに

飛鳥II 2024年 世界一周クルーズ 寄港地 ポルトガル リスボン 1 日目の出来事について、お話しました。

約4時間の間に、ジェロニモス修道院(入場) → パステル・デ・ナタ → 発見のモニュメント → ベレンの塔 と観光してきました。
けっこう駆け足観光ではありましたが、大航海時代の繁栄を感じれる壮大かつ繊細な建物や建築などを目の当たりにすることができました。


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