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インターネットのスレで起きた胸糞悪い事件

「2ちゃんねる」と呼ばれるスレで起きた事件で、タイトルは「母親を殺してきた」というスレを発端である主が建てました。内容はこのスレの住人達に対しての反発や煽りを引き立つようなつまり返事にもならない笑い声のものしか書き込んでいないものでした。そして翌朝のニュース速報で見たスレ住民は、ここからの展開に戦慄するのです。
まず書き込んだ内容は
「「なんで・・・なんで・・・」ってヒーヒー言ってたよクックック...ハァハッハッハ!」
といった腹を痛めて産んだ子供に殺された母親をあざ笑う内容でした。何の根拠もなくくだらない嘘と無視することもできます。ですが簡単に嘘とも切り捨てきれない不快感を抱かせるような内容でもあります。主の反応にスレ住民達は冷ややかな反応を見せます。
「冗談でもんなこといいたくねぇな」
「( ´∀`)」
みたいな反応です。
道徳的にも主を批判するスレもありました。
「真偽は別にして、ネタでもそういうことを言う奴って頭おかしいと思う。」
というのもあります。
ただでさえカーチャンという言葉に弱い2ちゃんの住民が主の書き込みを見逃すはずがない。なかにはネオ麦茶事件というものを思い出した住民もいた。これは2ちゃんねるで本当にあった事件で、2000年に発生した西鉄バスジャックの事件の犯人のハンドルネームがネオ麦茶ということで付けられたものだ。過激な発言は釣りと呼ばれるつまり嘘というものがあるが、中には本物も混じっているため主が建てたスレを無視できなかったのにはこういった背景もあるのである。同日で人の右足が発見された事件を引き合いに出すスレ住民もいた。「日本橋に右足捨てるなよ」という発言に、「両足ならいい?」と返信する主、スレ住民達は主の真意をはかりかねていた。「引きこもりニートの末路か」や警察に通報すると脅したり、煽ることで、主の真相を聞き出したかったのだろう。しかし両足発言以降、主がまともな返信をすることはなかった。
「(°▽°)あはははははははは!」
「ギャーハッハッハッハ!」
という反応だ。主の書き込みは文章ですらなくなったのである。このような書き込みばかりでスレ住民達の反応・発言に反応することはなかったのである。
「精神科に見てもらったほうがいい」
「嘘でも不快」
と主への批判はますます強くなるのです。中には記念パピコを行う猛者がいたが、よりにもよって母親に手をかけたかもしれない主を擁護するものはいなかった。普段からおちょくりまわしている2ちゃんねるの住民達もカーチャンにだけは優しかった。
「釣りだよ釣り」
と発言するスレ住民もいたが、他のスレ民大多数の怒りは静まらなかった。
これを最後に主は姿を消した。スレ民の中には主に嘘か本当か白状するよう求めるものもいれば、殺人とはいかないまでも、母親に家庭内暴力をしているのでは?と疑うものもいた。もはやあの主が正常な人間だと判断するものはいなかった。真意を知るまでに流れたスレは翌朝まで流れていき、スレ民達が知りたかった真実は、思わぬ形で舞い込んでくる。
「テロ朝見ろ。母親殺した少年が出頭だってよ」
翌朝の一人のスレ住民が書き込んだ。
福島県会津若松市の会津若松警察署に、当時17歳の男子高校生が自首してきたのである。少年は通学用のカバンを持参しており、カバンの中には・・・
切断した母親の首が入っていたのだ。
少年は午前1時半頃に寝ている母親を包丁で刺した上、のこぎりで首を切断した。なぜか右腕も肩から切断されていた。彼は母親殺害後、インターネットカフェで夜を明かしていた。一時的にインターネットの場ではあるが、スレ住民達は殺〇犯と時間を共にしていたのだ。唐突に事実を叩きつけられ、スレの勢いはいっきに加速した。本物だったことに驚く声もあれば、寒気や鳥肌に震えるスレ住民もいた。ニュースに関する書き込みから、1時間も経たない内に、スレは1000を迎え、終了した。
この事件はスレとともに、2ちゃんねるの住民達の心に刻まれたのである。
ネオ麦茶事件のように、犯罪を匂わせるものが、本物だという珍しい例であった。それと確実に認識できるのは福島県で不幸な事件が一つ発生したことである。

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