オールマイティーの満点児を求める子育てに猛反対!
お母さん(最近はお父さんにも非常に多い)たちは、わが子を「all満点児」にしたがる傾向にあります。
国語算数理科社会とにかく、みんな得意科目でないとダメ!
ピアノを習えば→コンクールで優勝しなきゃダメ!
スイミングや体操→選手コースへ。
バレエ→コンクール優勝
マラソン大会→優勝
習字、かきかた→コンクール金賞
読書感想文→受賞
そろばん→どんどん級をあげる
校内の合唱コンクール→伴奏をする役をしろ!、
リレー→アンカーを走れ!
校内の演劇会→司会とか、主役をしろ!
校内合奏のイベント→一人しかできない楽器をしろ!(ピアノとか大太鼓とか)
子どもが伸びたい方向へ応援するのは良いけれど、押し付けて頑張らせるのはどうかなと思います。何事も一生懸命に全力投球は良いけれど、結果しか認めないというのは・・・おかしい。そもそも、「期待」のエネルギーというのは、マイナスのエネルギー。「今のままでいい」「ありのままでいい」というスタンスを認めていないのだから。
例えば、一般的にスイミングスクールはテストの日が決まっていて、その日に進級テストを受けなければ合否がでないので進級はできません。するとこういうことが起こるのです。子どもはプレッシャーで当日発熱するとします、すると母たちはこんな風に思うのです。
「スイミングのテストの日に熱を出したから、また一か月後まで待たなくちゃダメじゃないの!なんでテストの日に熱出すのよ!!」
もう、えらく本末転倒です。「テストと健康とどっちが大事なん?」と思います。
どの習い事においても、学校行事においても、すべて結果を出さないと許されない、というのは子どもにとってみればめちゃくちゃしんどいことです。親の期待に応えようとするがために、ストレスが高じて、友達にその矛先が向くことがありますが親は全く気付いていないということも多いです。
結果だけをみて評価をされてきた子は、「間違っている自分」「劣っている自分」「結果を出せない自分」を認められなくて、うそをついてまで結果を取り繕おうとするという事実があります。平気でカンニングをしたり、ずるいことをしてまで、親にほめてもらうためにうそをつく。そんな子たちを見ていると、「親!いい加減、気づきなさいよ!子どもの心が壊れる前に!」って思う。
人はみな、得意不得意があって当たり前だし、できないことがあってもいいんだし、何事にもすべて全力投球する必要もないんだし、やりたくない時があってもいいんだし。休みたいときは休んでいいんだし。途中で放りだしてもいいんだし、途中であきらめたくなったらあきらめていいんだよ。何もかも完璧にできなければいけない、っていうこともないし、得意なことは得意な人に任せればいい。その代わり、自分の得意なことは一生懸命やってみてもいいし、やってみなくてもいい。頑張ってもいいし、頑張らなくてもいい。頑張ったら〇、頑張らなくても〇。1番でも〇、ベベっ子でも〇。100点でも0点でもあなたの価値は変わらない。あなたがそこにいる、それだけで1000点満点。何もできなくても、何もしなくても1000点満点。生まれて来てくれただけでありがとう、感謝だよ、って
親なのに、なぜ言えない!