長所を伸ばす子育て、ってよく言いますが・・・
『長所進展法』って聞かれたことありますか?
短所を直させようとするのではなくて、長所を伸ばしていくことによって子どもの能力を引き出すという方法です。七田眞氏提唱の七田式教育には、「七田式子どもの見方6つのポイント」というものがありますが、その中の第1番目が「短所を見ないで長所を伸ばす」という長所進展法にあたります。
たとえば、『落ち着きがない』という短所は、裏返してみれば、『好奇心旺盛で興味がたくさんある』と言えますし、『人見知りをして泣き虫』ということは、『周りをよく観察し感受性が強く感情が豊か』ととらえることができます。要は、こちら(親、大人)の見方一つで、長所にも短所にもなるということです。
引っ込み思案→用心深い
ずうずうしい→押しが強い
消極的→控え目
行き当たりばったり→臨機応変
などなど。
多かれ少なかれ、親はわが子の短所ばかりに目が向きがちで、短所を直してやろう!と努力します。すると、当然口やかましくなり、小言が増え、子どものやる気を失わせ、子どもの自信をなくさせ、さらには親子の一体感まで決裂させてしまうことになるのです。
市町村の検診や発達検査が特に厄介です。なぜなら、検診は、マイナス探しだからです。平均値よりも劣っている部分をいち早く見つけるためのものなので、検診では、マイナス面を思いっきり指摘され、「ここを直しましょう」「ここも直しましょう」と指示されます。しかし、「どうやって?」のhowの部分は教えてもらえないことが多いです。様子を見ましょう、ということで。
で、様子を見た結果、芳しい成果は得られましたか?
noですよ。
では、どうしたらよいのでしょうか?
それは、「長所をトコトン伸ばす」「好きなことをトコトンさせてあげる」ということです。長所こそが子どもの個性です。親は、子どもが今何に興味を持っているのかを察知して、その興味が大きくひろがるような環境づくりのための努力と工夫をするのです。
たとえば、一日中お絵かきをしているような子には、「あなたは本当にお絵かきが上手ね」と、さらにもっとお絵かきが上手になるように工夫してあげるのです。すると「お母さんは自分の興味を理解してくれている。応援してくれている。」という信頼につながり、その自信が、「じゃ、今度は苦手なことにも挑戦してみようかな」という勇気に変わるのですよ。
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