「言葉が遅いんじゃないの?」に揺れる母たち
「ことばの発達」は個人差があるとはいえ、ごきょうだいがいらっしゃって比較対象があるご家庭では特に「ゆっくりすぎるのでは?」と心配になることもあるか思います。また、ご実家などで、おばあちゃまにも「遅いんじゃない?うちの息子は〇〇か月の時に〇〇だった!」と比較指摘されると、ますます不安になりますね。
実は、言葉は放っておいて勝手に出てくるものではありません。ことばが出てくるには、まず、たくさんの「入力」がなされていることが大前提です。「入力」がなければ「出力」はありません。
つまり、ねんねの赤ちゃん(胎児)のうちから、たとえ一方的であっても、表情豊かに語りかけをしてあげないといけないのです。
童謡を歌ってあげるのも良いです。詩集を読んだり、短い絵本を繰り返し読むのもとても大事です。大好きなママの声で優しく繰り返し繰り返し語りかけてあげて下さい。
一般的に男性に比べて女性がおしゃべりなのは、「子育てをしないといけないから」と聞いたことがあります。子どものことばを育てるためには、ママはおしゃべりなくらいでちょうど良いのでしょう。赤ちゃんに何を喋ってみても返事がないから、といって無言でおむつ替えをしたり、授乳をしていていませんか?
「赤ちゃんは何でも分かっている、私の話を聞いている」と心して何でもお話してあげましょう。
コップに水を注ぎ続けて満タンになればあふれてこぼれますよね?ことばもそんな風にコップに満タンになればあふれ出てきます。
まずは、入力が何よりも大事。
あとは、ローソクを吹き消したり、風車(かざぐるま)を吹いたり、吹き戻し(昔のおもちゃです)をしたりして息を吹きだす練習をするのも発語を促すのに有効です。やってみて下さい。
また、発語と指先の巧緻性とは密接なかかわりがあります。指先のトレーニングをしていくと言葉が出てきます。
さらに、両足飛び、トランポリン、ハイハイ、などの運動をするのも発語を促します。
やってみてください。