ご縁をいただいたお子さまは徹底的に大事にします。
私は、カテゴリー分けをすると「幼児教育」「幼児教室」と呼ばれる業界に長くいます。
いろんなお母さま方とお話をする中でいつも思うのですけれど、
「母子関係なんてどうでもよいからとにかくお勉強ができるように賢くしたい!!」
「小学校に入ってから困らないように(子どものためというより、よそのお子さんに負けないように、という感じでしょうか)先取りで読み書き計算を身につけさせたいのでプリントを先に先に進めたい」
「○○小に入れるために、賢くしたい」
という考えの方がいらっしゃって、「ん?」と思うことがあります。
『母子関係を無視して、お勉強ができるようにさせる』
ということはすなわち
『子どもの心を無視して親の思いを強制する』ということになります。
私が日々お母さま方にお伝えしている「心を育てる」という理念に反します。
「小学校に入って困らないように読み書き計算を」
というのは、ただ、目先の成果だけを求めているということです。
幼児教育の目的は、そもそもそんなところにないと思います。
「社会に貢献できる人になる」「幸せな人生を送る」「自分も幸せに、世界も幸せに」というのが最終目的だと思うのです。
だから、日々
子どもの「魂」を育てる教育をお母さま方に手を変え品を変え伝え続けています。
感謝の心、奉仕の心、感動できる心、共感できる心、慈しみの心、寛容の心、許す心・・・心を育てる教育です。
お母さま方をご指導する立場である私たちはいつもこの点を心に留めておかなければなりません。
目先の成果に一喜一憂をして森を見ず、ということになっていないか、といつも振り返らなければなりません。
さらに、
お母さまの顔色、お父さまの顔色をうかがってしまい、言いにくいことは言わず保護者様をお客様扱いして、子どもの心の声を聞いていないのではないか?
「子どもの魂を育てる」
という目的が逸れて導き方を誤っていないかということも常に省みないといけません。
すべては母子一体感から始まります。
「入室したい」という方すべてに門戸を開いていないという点で、私の教室は普通の「幼児教室」とは一風変わっていますが、ポリシーを貫いています。
私は、地に足の着いた、本物の幼児教育、を伝えていきたいのです。ご縁をいただいた子どもさんはどの子も徹底的に大事にします。その子の一生を長い目でみて、今、どんな対応がよいのか、何をして何をしない方がいいのか、ということを一生けん命考える毎日です。