プロデュースという機能について
はじめて記事を書きます。
徒然なるままに・・・
少し前にデザイナーのヴィヴィアン・ウェストウッドさんが亡くなられました。ご冥福をお祈りします。
私にとっては70年代のセックス・ピストルズと関連して想起される方です。
ピストルズはシド・ヴィシャスやジョニー・ロットンが現在もアイコンとして有名ですが、彼らが現在も生み出している価値とは?
シドはこの世にいませんが、数年に一度集まって昔の曲を演奏するライブを行って喜ばせるくらい・・・
しかし、ヴィヴィアンとマルコム・マクラーレンが生み出したガーゼシャツや鋲を施した革ジャン、ラバーソウルの靴、ひいてはポップアート等をプリントしたTシャツ、ジェイミーリードを起用した反社会的デザインは現在も多くのクリエイターに影響を与え続けているように思えます。
とくにマルコム・マクラーレンに関しては私が若いころは「ピストルズを金もうけのために利用していたマネジャー」といったイメージがあったと思います。
しかし、イギリス王室に対してもシニカルな表現をし、音楽やファッションひいてはピストルズメンバーの人選も行い、社会的ムーブメントを起こしたのはマルコムの意志だったのではないかと感じます。
もちろん運もあるとは思いますが、時代の状況における様々な要素を利用した化学反応を予測したビジョンによって社会に蹴りを入れる。
アンディー・ウォーホル以前、以降でアートの定義自体が変わったように、ピストルズ以前、以降で音楽やファッションは再定義されたのかもしれない。
最近の傾向としては、容姿に価値を置いた偶像としてのアイドル至上主義から、adoに代表されるようにビジュアルは2次元で歌声も要素として切り離され、いかにプロデュース中心の時代に変化してきているかを感じます。
今後Web3やメタバースの時代になればより一層詳細な要素を組み合わせたプロデュース能力が意味を持ってくることが予測されるとともに、無名のタ才能がその能力を発揮することができる時代に・・・
現在テレビがインターネットにとってかわられるように言われていますが、ジャニーズを含む芸能事務所の昨今の状況を見れば、ブロックチェーン利用の進化に伴い、近い将来はキャラクター事務所やアバター事務所がとって変わることが予感されるのでは。