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映画メモ92「八甲田山」

若い。

そういえば、高倉健は、あんまりダメな人やらなかった気がする。
役所広司みたいなタイプじゃないなあとしみじみ。
いや、嫌いじゃないし、いい映画多いし好きだけど。

でも、見直した。
神田(北大路欣也)の亡骸に向き合ったときに
鼻水をそのままにしたのが。
キレイめ演技というか、そういうイメージ戦略というか
なんかそういうのありそうな時代の大作映画、
その中でリアリティを追求な感じが。

俳優で、それが男性でも女性でも、
「鼻水を垂らすかどうか」
を私は仕事できるかどうかの基準にしている。

全て想像。
二枚目はずっと二枚目、みたいな時代だったじゃん。

三国連太郎は、安定のアンソニー・ホプキンス。
というか、私が知っている限りずっと見た目が変わりない気がする。
駄菓子屋のおばあちゃんとか、親戚のおじさんみたいだ。

それにしても当時の「超大作」感がすごい。
あと、これをこんな風に描くことへの抵抗みたいなのは
もうない社会の空気だったのかな?と少し思った。
1977年の映画で、事件があったのが1902年だからまあないか。
その間に戦争もしてるし。
超大作といえば、なんとなく思い浮かぶのが
「未完の対局」
当時CMの雰囲気が超大作!って力が入ってた記憶。
日中国交正常化10周年記念作品だったのね。
なるほど。

↑おう、三国連太郎だよ。(知らなかった)

さて、謙虚に先達に学ぶ姿勢というものを持たない人が
どれだけ多いかというのを私たちはその後の
戦争や、平和の中で繁栄した企業の中で知ることになったわけだ。
「何このクソ上司……え、行き当たりばったり?」
「そんなことのために?」
とか、どれだけの兵士やサラリーマンの方々が呟いていたことか。

ジェンダーでどうこうとか
対立を煽るわけではないのだけど
男性ばかりだったからなのだろうか???
と思ったけど、PTAのこと考えると(女性が多い)
そうでもないか、ともなった。

人間は常に巨人の肩の上に乗るわけでもなく
「俺一代でやったった!」
みたいなのが好きなだけで、それが進歩してようがどうでもいいんだろう。
「より良い」
ことにならなくても、別に構わないって人ももしかして半数以上なのかもなあ。
より良い、は私にとっては、より善に近づくのであって
電化製品が増えるとかでは全然ないよ(昭和)。

寒さに備えたつもりだったが
ホットフラッシュでほてってると薄着になってしまい
まんまと風邪ひいて熱出してるのがこの私なうです。
みなさま、心に八甲田山ですよ。
甘く見てはいけません。
寒い。

ってこないだまで暑かったのに!!!!!

おしまい。


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林田りんだ
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