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家族

エンディングノートをもらってきた夜、どんな項目があるのか眺めてみる。日々少しずつ書いていこう。書いて良かったとなるのか書かなくても平気なのかは分からないけど。
こどもの頃からを書くページがあるなと思いながら上の子に呼ばれたので風呂に入る。上の子と入るのは少し久しぶりだ。下の子が泣いているので急いで出る。パパでは手に負えず。突発性発疹の直後なのでママでないとだめなようで私が抱きしめたらぴたりと泣き止む。不思議そうなパパ。部屋を暗くする。両手を首に回すように抱きついてくる。幸せだなーと思う。何て幸せなんだと。

また眠くて泣きぐずっていたけど、”おやすみ ぼくのお目目〜”と歌い始めたらぴたっと泣き止んだ。(もう1時間前から眠そうだったのですぐ寝るだろうと見ていた。)どんな子守唄を歌ってあげていたかも記録に残して教えてあげたいなと思った。私は記憶力が極端に低いので書いておかないと覚えてられないと思うから。私の母も子守唄を歌ってくれてたんだろうなと思った。

親孝行と言うけれど幸せをもらっているのは私だ。子どもから言うとお母さん育ててくれてありがとうだけど、いや、私の方こそ育てさせてくれてありがとう。それも違うか、育てるのは当たり前だから。子どもがいなくても幸せに生きていたとして、でも子どもが生まれたことで愛情というものを四六時中感じることができている。愛情に私が包み込まれている。

子どもの頃のことを覚えていないけれど私もお母さんを見上げ、話しかけ、笑いかけ。公園で遊び、手を繋いで歩き成長していったんだろう。お父さんもね。その頃に戻ってその姿を見たいと強く思うけどそれは叶わないと思ったら薄暗闇の布団の中で泣けてきた。真横にいる子の体温が温かくて癒されつつも。絶対に叶わないことってある。死んだらもうどんなに願っても会えないし、そういう深い悲しみを持ってみんな生きているんだろうな〜。と、とりとめもなく考えて涙していたら襖の向こうから上の子にママもウノやろーと呼ばれた。パパと3人でUNOをする。これもまた幸せな時間で大切にしたい。
(前半はその時の気持ちを忘れないように早めに書き、後半は数日後のお昼寝中に書き足したもの)

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