ツボナージュが生まれた3

前回書いたお腹の外側の凝り、これは本当に効果が高くて、腰痛の他にも便秘や生理痛、股関節の痛みなどにも効果がありました。
 
そこで、さらなる効果をと思い、しっかりお腹の外側の凝りを治療することにしました。
しかし腹部は内蔵(とくに大腸)にも触れられるくらいデリケートなところなので、慎重に丁寧にを心がけて治療していました。
すると、この凝りもここで終わりではないな! ということに気がついてきました。
 
一体どこに繋がっているのだろう? と考えました。
 
股関節部分にある凝りなので、足に繋がっていると考えられます。
しかし腹部の外側にある、この凝りから真っ直ぐ下におりた大腿四頭筋には同じ種類の凝りはありませんでした。
そこで原点に立ち返って、この腹部の外側の凝りの原点! 仙骨の裏側の厚い冷え凝りから足に繋がっているのでは? と考えました。
東洋医学で陰経と言われるところです。
簡単に言うと太腿の内側です!
 
ここを治療してみてビックリしました!
大腿骨くらい太く硬い凝りが、ほとんどの方にあったのです!
 
しかし? 特徴的なのは、その方たちの中には腰痛、股関節痛がない方も多く、疲れが抜けない、良く眠れない、イライラしてしまう、どこがとはハッキリ言えないが、とにかく体調が悪いなど、いわゆる不定愁訴を訴える方が、とても多かったのです。
 
この太腿内側の凝りをしっかりほぐしていくと、前頚の時と同じようにキレイにほぐれてくれるのですが、やはり翌週には、少しだけ細くなった大腿骨のような凝りがあります。
毎週のように治療をしていくうちに、この凝りは、太腿の付け根から膝の上まで同じような凝りではないことがわかりました。
 体格によって違うのですが、太腿の付け根から3㎝から5㎝くらいがとくに太く硬く、そして治療されると、とにかく痛いのです。
その部分を丁寧に治療していくうちに、もう一つ「気づき」がありました。
それはこの凝りは腹部の奥を貫いて腰まで届いているということです。
 
女性の患者様の中には「腰まで響きます」と教えてくださる方も少なくありませんでした。
「コレは内蔵の血行を良くして身体の芯の冷えを抜くことができるかも?」
そう考えた私は、どんな症状の方でも、太腿の内側、
とくに付け根は必ず治療するようにしました。
すると、やはり月2回くらい3ヶ月から半年の治療で、ほとんど方が不定愁訴が大きく減り、またはなくなり、毎日熟睡できるようになられたのです。
 
心身の健康には内蔵を含む身体の深部の冷えが大きく関係していたのです。
 
次回も足の治療について書きたいと思います。
 

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