DXとは?~経産省が抱える危機感「2025年の崖」~
みなさん、こんにちは。株式会社RITの鳥本です。
本日は巷でよく耳にする「DX」について説明したいと思います!
DXとは何か?
まずDXとは何を指すのでしょうか?
Digital Transformationの略(直訳すると「デジタル変換」)だということは分かる人も多いと思いますが、具体的に何を指しているか曖昧な気もします。(正直、僕もわかりません。。。)
ざっくりとデジタル技術で社会や企業を変革させると認識している人も多いのではないでしょうか?
今回は経産省が作成しているレポートを参考に、よりDXを深掘りしていきます!
早速ですが、経産省のレポート内で引用されていたIT専門調査会社のIDC Japan株式会社はDXを以下のように定義しています。
企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォームを利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること(DXレポートより引用)
イマイチよくわからない、、、
頑張って要約すると「競争上の優位を確立するために第三のプラットフォームを利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して新たな価値を創出すること」をDXの定義と言っているようです。
ここで言う第3のプラットフォームとは、「クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術等」のことのようで、これらがデジタル技術を指しています。
上記を踏まえ、一言で言い表すと「クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術等」のデジタル技術を活用した新たな価値の創出/競争上の優位性の確立が「Digital Transformation(=DX)」なのです。
レポートの原文と比べれば、少しはクリアになった気がします(笑)
そんなDXの現状はどうなっているのでしょうか?
DXの現状
日本では2016年頃よりDXというワードが新聞記事やニュースなどで話題となっていました。
また、政府は2021年9月にはデジタル庁創設を控えており、人材の確保を急いでいるようです。
しかしながら、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の調査によると、2020年10月時点で全体の約9割の企業がDXにまったく取り組めていない状況であることが明らかになっています。
では、なぜこんなにDXは日本で進んでいないのでしょうか?
DXの障壁
経済産業省が2018年に公開した「DXレポート」では、DX推進の障壁の一つには日本企業が抱えているレガシーシステムの存在があると言及しています。
※レガシーシステムとは、技術面の老朽化、システムの肥大化・複雑化、ブラックボックス化等の問題があり、その結果として経営・事業戦略上の足かせ、高コスト構造の原因となっているシステムのこと(DXレポートより引用)
レガシーシステムを抱える企業では、爆発的に増加するデータを活用しきれずに、デジタル競争の敗者となる恐れがあるというのです。
DXに関わる「2025年の崖」とは?
また、前述のレガシーシステムが残存した場合、2025年以降の経済損失は最大12兆円になると言われており。経産省ではこの問題を「2025年の崖」と呼んでいます。
さらに、この問題が「DX=レガシーシステムの刷新」という本質ではない解釈を導いており、DX推進の妨げとなっているようです。
まとめ
・DXとは、クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術等」のデジタル技術を活用し、新たな価値の創出/競争上の優位性の確立させること。
・しかしながら、日本ではレガシーシステム等の原因によりほとんどの企業ではDXが進んでいない。
・このままでは2025年以降に莫大な経済的損失を抱えることとなり、この問題を経産省では「2025年の崖」と定義している。
いかがだったでしょうか?今後もDXにフォーカスし、自分も含めて馴染みのない方でも理解できるような記事を作成していきたいと思っています!
この記事の内容について、詳しく知りたい方は下記の経産省のレポートをチェックして下さい。
・DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~
・DXレポート2(中間取りまとめ)
レポートは「サマリー/簡易版/本文」と読みやすく3段階の資料を用意されています。
※ちなみにサマリーは絶望的に読みづらいので、ご注意ください(笑)
また、弊社ではバーチャルDX推進室というサービスも手掛けています。
気になった方は下記リンクよりDXのホワイトペーパーも入手頂けます。
※現在は2種類(小売/アパレル)のホワイトペーパーをご用意しており、その他各業種についても順次作成予定です。
この記事を書いたのは?
鳥本光(Hikaru Torimoto)/ 1994年生まれ / 株式会社RITのコンサルタント / 提案~実行支援まで幅広くの案件で活躍 / 趣味はサウナと格闘技観戦