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ココロ

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私が学生の頃に書いていた小説を書き直しながら投稿しています。 ちょっと鬱々としていますが、読んでいただけると嬉しいです。 【あらすじ】  ごみ捨て場で小さな赤ちゃんを拾った私のお話
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#連載中

ココロ ⑤

ココロ ⑤

 電話が鳴り響いている。しかもこんな早朝に。まだ朝日ものぼりきっていない。だが、その電話は鳴り響いているだけだ。誰も受話器を取ろうとはしていない。
『発信音のあと伝言をどうぞ』
『もしもし……お母さん?ごめんなさい、どうしても電話に出てほしいの。私すごく困っちゃって。お願いします』
 無機質な発信音と流れるように吹き込まれる伝言。それだけが永遠とその家中に響いていた。
 その鳴り響く奥の方、部屋の

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ココロ ④

 私はその赤ちゃんをゆっくりと、ゆっくりと触り、温もりを感じてからしっかりと両手で触り、そのまま抱き上げました。少し風が強くなってきていました。ふんわりと赤ちゃんの柔らかな髪が揺れています。たんぽぽの綿毛を思い出しました。少しだけまつ毛が揺れて、また少ししてから、その赤ちゃんはふわっとまぶたをあげ、吸い込まれるように真っ黒な深い瞳の奥で私を取り出し、そしてニッコリと笑いました。そのままキャラキャラ

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