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裸眼視力が上がることのメリット(ICL 体験記)
ICL 手術を受けて、1 週間が経った。
コンタクト生活を数十年も続けていると、裸眼視力が 1.5 もある生活にはまだ慣れず、朝起きてすぐ視界が良いと「やば!コンタクトしたまま寝ちゃった!」という昔よく失敗していた罪悪感がまだ謎に蘇るし、寝る時にもオフモードへの切り替えができないようで少し落ち着かない。
それでも旅行時にコンタクトとメガネが必須持ち物じゃなくなった身軽さ(必須であり代替が効かない持ち物は多いほどプレッシャーとなる)はとてつもないし、
朝イチで「メガネメガネ」と探しながら起きてコンタクトを付ける、この時間がすっぽり短縮されて起きてすぐ行動できるし、
以前の 0.1 なかった近眼視力からすると、世界が変わるとはこのことかと大袈裟でなく思える。
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その時点で私は手術を受けたことと結果に大満足していたのだが、旅行に行って、本当のメリットに気が付いたのだ。
その旅館はお風呂に露天風呂がついており、雪見風呂が楽しめた。
私はその景色を見ながら、(お風呂に入る時、コンタクトを付けたままの時と、目が疲れて外して入る時もあったけれど) この露天風呂から見える景色を楽しめることこそが求めていたものだと感慨深く思った。
そして同時に思い出した。
旅先でプールに入る時、さすがにゴーグルがないと顔を水につけるのが不安で仕方ないこと。
ゴーグルを忘れた日にゃ、私は 4 泳法をマスターしているはずなのに、思いっきり水中に潜って泳げず、顔を水面から上げたままの平泳ぎというダサい泳ぎしか楽しめないのだ。
本当は華麗にバタフライキックをして潜水したい。でもゴーグルがない限り、ワンデーコンタクトではあったけどさすがにロストのリスクを考え、思い切れなかった。
たかがお風呂とプール?
いやいや、私はお風呂もプールも大好きなので、そういった小さなことからノンストレスで楽しみたいんだ。
露天風呂で一面に広がる雪景色を見ながら、この景色をクリアに楽しめる幸せを噛み締める。
単純に怖かったのと決断がしきれず、ICL という単語を知ってから実施するまで数年かかった。
ただ、信頼できる医師と眼科を見つけられ、
「上手な先生に手術やってもらえるの?」「ママ、机に置いてあった紙見たけど 1 ヶ月以内は激しい運動はダメなんじゃないの?スキーはしていいの?」と言ってくれる心優しい娘の成長のタイミング、
何年も検討して DieWithZero の考え方や決断できるまでの脳内会議を繰り返した結果の今の実施だったように思う。
以前投稿でも触れた通り、オフの世界はなくなった。
何事もトレードオフだ。
今は横に眠る子供たちと寝顔、そして朝起きた時の準備のスムーズさ、災害や何かあった時に母として先頭きって動いて子供たちを守れるように。
そんな決意を胸に、平和な時はお風呂やプール、海水浴、シュノーケリングを気兼ねなく存分に楽しむんだ。