業務デジタル化の道 ~絶望編~
業務効率化の課題
デジタル化やDX活用の仕事を進めていると、なかなか現場が動かないことに悩んでいる担当者は少なくないかと思います。
なぜ自動化ボタンを押すだけで処理が済むようにしたのに部署全体で浸透しないのだろう…とか
グループオフィスを導入したのにどうして電話ばかりするのだろう…とか
そもそもうちには課題がないって、どうゆうことなんやろう…とか
見つめなおす
問題に直面したとき、一番簡単なのは他人を批判すること
一番難しいのは自らを省みること
とえらい人は言いました。
なのでこちらに問題がないかをよくよく謙虚に見てみると
ボタンで自動処理できるとはいえ、今まで慣れ親しんだレイアウトにいた人には、UIが分かりづらかった…とか
グループウェアの運用の話が全然されてなかったので、DMやチャットの使い方をよくわかっていなかった…とか
そもそもお前はまだ信用されていないんやって…とか
まず自分が変えなくてはいけないところが見えてきます。
現場に入る
ということで業務フローをかえたければ、その業務自体を理解していなくてはいけません。なぜそうやるのかは次のステップで現状必要なフローを正確に覚えなくてはいけないのです(明らかに無駄なフローもありますが)
ということで現場百回、事務作業員を募集されている牧場に行ってまいりました。
酪農牧場なので、ミルクを出荷してお金がはいります。なのでまずはミルクを出すまでの一連の動きを覚えていきます。
こちらの農場では大分機械化、自動化はされているのですが全ての牛舎に当てはまるものでもないので、病気で弱った牛さんたちを格納している牛舎(つなぎ牛舎)は手作業が多いです。
給餌
牛には1日に2〜4回程度分けて餌を与えます。つなぎ牛舎では、台車等を使って牛ごとにエサを給与していきます。牛のエサは、粗飼料と濃厚飼料の2種類に大きく分けられます。
牛床処理・清掃
搾乳の前に、牛床(牛の寝床)を綺麗にします。ふん尿や古い敷料はバーンクリーナーに掻き落とします。「バーンクリーナー」という機械で牛舎の外までふん尿を運び出します。清掃後に牛床に稲わらなどを補充します。
搾乳
牛の乳は、1日に2回回に分けて搾ります。「搾乳」。つなぎ牛舎では、牛をつないでいるところに搾乳のための機器を持っていき、それぞれの場 所で搾乳を行います。乳が綺麗な状態で搾れるように、乳頭を殺菌で綺麗に掃除にしたり前絞りしたり、色を調べたり細心の注意で作業をしています。綺麗な状態でミルカー(搾乳器)を取り付けます。吸引されているのかシュッと取り付けられます。
殺菌・清掃
乳頭を殺菌剤入りの液に浸して保護します。その後ミルカーなどを掃除し、洗浄・殺菌消毒して保管します。
実際の作業は
箇条書きに書くといたって簡単に見えますが、大変なんですもう本当に大変。
対応した牛舎は牛たちのおしりを合わせた対尻式なのですが、通路に遠慮前ぶりなく牛たちの尿と糞がくるので油断ができません。またこのような環境なのでマスクしながら作業しているので呼吸も苦しく、掃除や糞処理も重くて体力ない私はふらふらしてきます。
軽い藁だって重なれば、そして水分ふくんでいる藁がどんだけ重いか!このあたり身体の動かし方もコツがあるようで、無駄な動きをしていると動けなくなります。
そして掃除から清掃、藁運び、牛たちの世話でミルクメーカーの洗浄まで一連で動き続けるので一区切りつくまでクタクタです。農業は絶対昼寝が必要ですな。
そしてこれがお昼休み明けに午後もう一回あるわけです。一連の作業の間には事務作業やら記録、業者とのやりとりで、デジタルとかデンタルとかやっている余力がありません。
慣れない作業を終え、食事もとらずシャワーだけ何とか浴びて、その日はベッドに倒れこむように眠ってしまうのでした。。
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