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#2 巨大子宮筋腫.私はUAE可能?検査へ行く


【UAE 子宮動脈塞栓術】ご存知ない方も多いと思います。

UAEとは、子宮動脈の血流をカテーテルを使い、塞栓物質で人工的にふさぎ、腫瘍への栄養供給を止める治療法です。
お腹を切らないし、子宮も摘出しません。


私にそれを紹介してくださったお客様は(私は美容系の店をしていて、そのお客様)筋腫が小さくなりとても身体が楽になったそうです。

それなら私も受けたい。

紹介していただいた病院に予約を取りました。
まずはUAEを受けられるかどうか、調べる必要があります。



実は少しだけ心配でした。

なぜなら、自分でも分かるくらい私の筋腫はビッグ。
【あまりに大きいとUAEが受けられない場合がある】とどこかの記事に載っていました。

もしUAEを受けられなかったら、子宮筋腫に対して何も対処しないつもりでした。

なぜなら、開腹手術を選択するには生活に支障はなかったのです。
(2016年当時は)

・・・支障がないというのは違うかな。

●お腹は妊婦さんのように出ている(巨大筋腫なので)
●体調によってはお腹がパンパンに張ってつらい
●貧血


このような症状があるのですが、開腹手術を受け子宮を摘出するには躊躇してしまうのが2016年時の私の正直な気持ちでした。


つらい状態が長期間続くと、つらさに慣れてしまい、他の人がしんどいと感じる症状も「普通」になるのです。ちょっと我慢すれば収まるし、なんとか生活できているし・・・・。


それに閉経になれば子宮筋腫は小さくなって痛みも減るだろう。
あと数年経てばその域まで行ける・・・と考えていたので開腹手術で子宮摘出をする考えはありませんでした。



はじめてMRIを受ける

病院に着きました。
婦人科の【あの椅子】に座って診察はしないそうです。

MRIでUAE可能か判断するとのことです。

良かった!
(あの椅子に乗っての診察はできれば避けたい。だって内診痛いんだもん。筋腫が大きいから器具が中に入りにくくて悶絶)

椅子2



というわけでMRI室へ

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MRI
苦手な方もいらっしゃいますよね。
あの閉塞感がつらいと。

独特な音が響きます。

ヒューンヒューン・・
ドドドドド・・・・

私の場合は・・・じっと横になっていると眠気が。
つらくはありませんでした。

・・・・・・・・・・・・・・・

MRIの閉塞感がつらいかもしれない方へ

つらくなったら、握るように渡されるボタンを押しましょう。
出してくれます。

なんなら、つらくない体勢を考えてくれるかもしれません。
我慢しないで要望を伝えましょう。

・・・・・・・・・・・・・・・

MRI担当者さんから出来たフィルムを受け取り、先生に渡すように言われました。

先生に渡す前に、フィルムをのぞき見。


画像4

(仰向けでお腹を輪切りにしてる状態。上方がお腹。下方が背中)

素人の私でも「あきらかにお腹が出っぱっている」のが分かります。


診察の待合で待つこと30分。
私の番がきました。緊張してました。

担当の先生に予め
「今回の診察のこと、画像も含めSNSに載せても宜しいですか?」と伺い、許可いただきました。


画像2

先生がMRI画像を見て下さってます。
その間、ずっとドキドキ。
UAEできるって言ってくだされ~!


さて。先生からのお話し。

『あなたの筋腫はかなり大きいです』
『僕が今までした中でNO.2の大きさ』

わ~NO.2の大きさなんだ~。
自分のはかなり大きいと思ってたけど、上には上がいるもんだな~。


『あなたの筋腫は重さにすると3000g』

3000gってほぼ臨月まで育った赤ちゃんでしょー。
そりゃ大きいわ~。



正常な子宮
卵1個くらいの大きさ。

卵1個



私の筋腫の重さ
2Lペットボトル1本 + 1Lのペットボトル1本=3kgの重さ

ペットボトル3kg

どれだけ巨大か分って頂けますか?


「なぜこんなに大きくなるまで放置しておいた?」という疑問もお有りでしょう。

私は前々から筋腫があるのは知っていたのです。

痛みは月のうち20日あったけれど、激痛というよりジワッ~と痛く、休むと収まっていました。
(痛くない→痛いを繰り返す。それに慣れてしまっていた)

通勤往復1時間は自転車で行けたし。
仕事はできたし。
ジムのボクササイズも週3回していました。

こんな感じで日常生活は送ることができたので放置。
そして筋腫を大きくしました。


(ちなみに。小さい筋腫ならラクかというとそうではなく、筋腫が発生する場所によって月経量が多かったり、重い貧血などで日常生活に支障が出ることもあるようです)


先生の言葉

『あなたの筋腫は別の病院に行ったら全摘って言われますね』

はい。実際に言われたこともあります。


しばしMRI画像をご覧になって先生曰く。

『あなたの筋腫はUAEいけますよ』

良かった~。



そこからすぐに入院の日程を決めていきました。
開腹手術と違って、切らない手術UAEは入院期間が短いのです。
私の場合は4泊5日の予定です。



●身体の状態が分かった
●UAEが適応できると分かった
これらが明確になったことで、とても心がラクになりました。



先生は本当に詳しく丁寧に説明してくださいました。
心が軽くなったのはそのお陰です。

画像3

左:先生  右:私


まだ知る方が少ないUAE。
現在は保険適応になったそうです。


子宮筋腫で悩んでいる方にとって
●薬で抑える
●腹腔鏡手術
●開腹手術
これらに加え、UAEが新たな選択肢となると良いなと思っております。



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