視覚派か聴覚派か、ツアー旅行で思ったこと
ツアー旅行に参加したときのこと。
バスで何か所かの目的地をまわる。
何回かバスを降りて自由時間がある。
目的地の到着前に、集合時間と出発時間が、ガイドさんから何度も案内された。
時間厳守でお願いします。集合時間は、14:20、出発は14:30です。間違えないようにしてください。
次の予定もあります。皆さんのご迷惑になりますのでくれぐれも、ご注意ください……
こんなにプレッシャーをかけられるとは。間違う人がよほどいるのだろう。
そして今回も。
14:20になった。二人足りない。
ガイドさんが座席で名前を確認して、すぐさま電話をかける。
しかし電話は繋がらないようだ。
やきもきするガイドさん。
結局二人は5分遅れて現れた。
何度もお願いしましたよね。みなさんのご迷惑になりますから時間厳守でと。
恐縮するお二人。
「見えるところに、時間を書いて置いてくれればいいのよね」
隣で母がつぶやく。
そういえば、母は集合時間を毎回手帳に書き込んでいた。
ツアー旅行に慣れて習慣になっていたのだろう。
集合時間に遅れたお二人のような経験をしたことがあるのかもしれない。
手帳と筆記具をいつも手元に持つことが習慣化されていた。
母は視覚優位ということ?
わたしはというと、筆記具をいちいち取り出すのが面倒で、手元のスマホでリマインド設定をする。
これは日常から習慣化された行動。
数字を覚えるのが苦手なのだ。理由のない数字を覚えるのが。かといって毎回理由づけするのも大変だし。
手帳に書いて控えても、時間が気になって、何度も何度も確認するのでなかなか集中できない。
だから、スマホのスケジューラーやタイマーは普段から必須アイテム。
これは、視覚優位?聴覚優位?どっちもどっち?
旅行は好きだけど、いつも時間のプレッシャーを感じているのは、自分に合った方法がよくわかっていなかったからかもしれない。
よし!いまハッキリした!
どっちもどっちだ。
文明の利器を頼ろう。
ところで、普段から自分が視覚派か聴覚派かなんて、気にして生活しているはどれくらいいるだろう。
旅行ツアーに参加する人みんなが、自分に合った集合時間の覚え方なんて、認識しているとは思えない。
自分は視覚優位だから、メモを取る派だ、とか。
いや自分は聴覚優位で、時間くらい忘れないから大丈夫、とか。
noteを読んだり書いたりすることが好きな人は、視覚優位の人が多いのかな? と思ったり。
視覚優位か、聴覚優位か。
でもできればそんなこと考えずにゆっくり旅したいな~、というのが本当の気持ち。