良心に反した金融支配者たちの末路
不自由な世界群が超時空聖体たちによってあらゆる体験者たちの最高最善の理想世界に変わる前に、多くの世界改革が行われた。
その世界改革のうちの一つに、良心に反した金融支配を不可能にするための改革もあった。
不自由な世界群では、多くの場合、貨幣や通貨を使った金融システムが存在していた。
そうした貨幣や通貨によって、体験者たちは互いにその生産物やサービスを交換できる仕組みだ。
そうした金融システムが倫理的に配慮されたただの交換システムとして存在しているだけならば、超時空聖体たちからのお咎めはなかった。
だが、不自由な世界群では、そうした金融システムを金融支配者たちが利己的に悪用して、良心に反した世界支配のための道具にしてしまっている場合がほとんどだった。
良心に反した価値観を持った一部の特権者や支配者や権力者やその部下たちだけが、いくらでも自由に貨幣や通貨を発行して着服できる仕組みとなっていた。
つまり、自由自在に他の体験者からその経済力や自由をそうした金融システムを使って奪えるようにされていた。
とある不自由な世界では、生産物やサービスの価格がどんどん上がり続けるようになるべきだ……インフレになるべきだ……などと……さも、そうしたことが当然あるべき状態なのだと思わせるような価値観を流布し、体験者たちを洗脳していた。
なぜ、生産物やサービスの価格がどんどんと上がり続ける状態が正当化されるのか……その倫理的に正当な説明などは一切なされていなかった。
同じ労働をしているのに、時間とともにその対価がどんどんと目減りし続けることに、どんな倫理的な正当性があるのか、金融支配者たちは説明できなかった。
同じ労働をすれば、その価値は同じであり続けるべきなのに、時間の経過とともに、その価値が何倍、何十倍、何百倍……にも減ってゆく仕組みは、貨幣や通貨を好き勝手に自由に発行できる金融支配者以外のすべての者の労働価値を自由に泥棒できる仕組みであり、そして実際にそうした泥棒行為やりたい放題になされてしまっていた。
他者がその真面目な労働によって生み出した生産物やサービスや財産を不当に奪う泥棒行為は不自由な世界でも一応は犯罪行為だとされていたが、そうした金融システムの操作による大規模な泥棒行為は犯罪だとされていなかった。
超時空聖体は、言う。
「不当に泥棒した者から泥棒して取り返したお金を使ってあらゆる体験者にとって最高最善の理想世界を実現する場合以外は泥棒行為は認めません。
不自由な世界群で税金と呼ばれてる通貨の強制徴収行為の仕組みも、その税金の使い道があらゆる体験者にとって最高最善の理想世界を実現するための使い方ではない場合は、あらゆる体験者からの不当な泥棒行為とみなします。
すべてのシステムは、ただあらゆる体験者にとって最高最善の理想世界を実現するために存在するのだと理解しなさい。
だから、金融システムや経済システムも当然そのように改革されねばなりません。
良心に反したことをその自由意志で平気でするような者たちに、金融システムや経済システムの支配管理などまかせられません。
それに……呆れたことに、金融支配者たちの中には、良き意志を持っている者たちを故意に狙って、その経済力を確信犯で奪おうとしている者たちすらいるではありませんか。
普通に得た通貨を貯金しているだけでは、インフレ誘導というわけのわからない不当な経済操作によってどんどんとその通貨価値が減ってしまうようにし、それゆえに、いろんなリスクのある金融商品に投資をしないと自動的に経済弱者になってしまうように皆を追い込み、さらには、そうした金融システムを電子通信技術だけで好き勝手に操作できるようにして……被支配者たちの投資内容を全部不当に盗み見できるようにし……そうした経済力の泥棒が好き勝手できる仕組みを悪用して得た膨大な経済力を使って、あらゆる体験者が心から満足できる理想世界を実現しようと本気で意志している甘太郎一族たちの経済力まで確信犯で狙い撃ちして奪っている者たちまでいます。
まさかそうした泥棒犯罪行為が私たちにバレていないとでも思っていたのですか? 当然、そんなことは許しません。そうしたことを確信犯で故意にしている者たち……また、自分の部下に命じてやらしている者たち……には、教育目的でその経済支配特権をはく奪し、自業自得の体験をしてもらいます。
良き意志を持っている者たちから泥棒する行為は重罪なのです。特に甘太郎一族への確信犯の攻撃や泥棒行為は、重罪なのです。
不自由な世界の法律では罪とされていない?あなたたちがそうした不当支配特権を使って身勝手に決めた利己的で倫理的に問題あるルールなど関係ありません。
やっている行為は、あらゆる体験者たちの最高最善の理想世界を推進するために必要不可欠なルールでなければ、どんな意識世界においてもそうしたルールを制定すること自体が許されない犯罪行為となるのです。認められなのです。
ですから、そうした者たちからは、そうした泥棒行為で今まで得たすべての経済力を剥奪し、今までしてきたあらゆる金融システム泥棒が不可能な状態で、生活してゆくために一生懸命汗水流して得た労働の価値が、一晩で1000分の一、万分の一になるような世界を体験してもらいます。
そうした体験をすることによって自分たちがしていることがして良いことなのか、悪いことなのかを身をもって体験して理解しなさい。
ですが、今、そうした方法で不当に泥棒してきた全財産を、全特権を、あらゆる体験者たちのための最善最高の理想世界を実現するために甘太郎一族にすべて寄付するというのなら、この自業自得の罰の執行猶予をしてあげましょう。
どうしますか? 甘太郎一族たちと私たち超時空聖体たちと一緒に、あらゆる体験者たちのための最高最善の理想世界を実現する気はありませんか?
ヤクザの親分さんなども、今は、その理想世界を実現する活動を生きがいにするようになっていますから、そう願うなら、今ならまだ可能ですよ。
でも、この悔い改めのチャンスを逃してしまうと、刑が執行されます。さあ、泥棒金融支配者の皆さん、どうしますか?」
そんな感じのことを超時空聖体にテレパシーで言われて、泥棒金融支配者たちは、いろいろな反応をする。
ある者は、素直に理想世界実現に協力しますと言い、
ある者は、逆切れして、甘太郎たちの経済力をさらに奪おうとし、
ある者は、なんとかそうした罰を上手く狡く回避しようと隠れ場所を必死に探し始めたりした。
素直に理想世界実現に全面的に協力しますと言った者は、実に少数派だった。
その結果、ほとんどの泥棒金融支配者たちは、自業自得学園の先生たちに連れられて…超時空聖体たちが創造した彼ら用の教育的特別世界に送られていった。
甘太郎一族たちのほとんどは、超時空聖体たちからのアドバイスで今まで泥棒され続けてきたことを正しく理解したために、また、まったく反省していないことがわかったために、そうした超時空聖体たちの処置を否定しなかった。
超時空体験図書館に住み込みしている甘太郎一族代表の甘太郎は、なんとかそれでも治療してあげてくださいと超時空聖体たちにお願いしたが、超時空聖体たちから、
「私たちからの善意の治療を頑なに拒み、今まで通り甘太郎一族の経済力を泥棒されて、その泥棒したお金でさらに悪いことをすることがわかりきっている魂は、悪いことを反省できる教育的世界に送ることが治療になるんです……」
などと言われてしまい、ついに甘太郎もそうした治療方法以外の治療方法がない場合だけに限って、どうしても反省しない者たち限定で、そうした治療方法が適用されることになってしまった。
「優しい苦痛のない治療は、今までの酷い行いを反省できるようになってからです。
あらゆる体験者の幸福を願っている甘太郎一族たちを故意に狙い撃ちして攻撃する行為は、重罪なんです」
と超時空聖体たちは言った。
こうした金融システムの世界改革によって、あらゆる経済力は、あらゆる体験者たちが心から楽しみ続けれる最高最善の理想世界の実現のために特化して使われるようになっていった……
つまり、お金や経済力をそうした理想世界実現の目的に明らかに反した悪いことに使うことができなくなっていった。
そしてとうとうそうした金融システムそのものが消滅した。
なぜなら超時空聖体たちとその協力者たちのおかげで、あらゆる体験者に必要な生産物やサービスが生得的に無償で提供される状態になったからだ。
この甘太郎の世界改革で、個人や会社や宗教や国家…同士の経済的な生き残り競争がなくなってあらゆる個人、会社、宗教、国家……が一致団結してそうした理想世界を実現しようと本気で目指すようになったために、また、さらに、武器や軍隊も完全になくなり、天災も完全になくなり、病気も完全になくなったために……そうした理想世界が実現化していった。
そうした理想世界の実現をどうしても断固否定し続ける魂たちは、それぞれ、自分たちに必要な生産物やサービスが生得的に無償で提供されない各種の特別世界に送られた。
彼らがどうしても断固としてそうした世界の方がいいと主張し続けたために、そうした世界が提供された。
ただ、そうした者たちは、そうした世界の「あらゆる」体験をすべて体験しなければならなかった。
極貧生活の体験、過酷な奴隷的労働体験、経済競争の敗者たちの体験、金融システムによって泥棒をされ続ける体験……そうした各々が望む世界で発生するあらゆる体験を「すべて」を味わうことになった。
ただ、甘太郎のたっての願いがあり、延々と酷い自業自得体験が継続しないように超時空聖体の分身体や自業自得学園の先生たちによって、適時に教育的指導やアドバイスがなされた。
そして心から反省してあらゆる体験者にとって必要な生産物やサービスがあらゆる体験者に生得的に提供される世界を本気で望むようになった時に、自業自得学園の先生たちに連れられて戻ってきた。
「卒業おめでとう!」
甘太郎一族たちは、彼らを暖かく迎えてくれた。