『人生で一番大切なものは何か』
立正大学体育会サッカー部4年瀧田隆希です。
日頃よりお世話になっている方々、コロナウイルスの猛威の中でも関東大学サッカーリーグなどの開催にあたって協力してくださった方々、この場をお借りして感謝申し上げます。
今年は全世界で新型コロナウイルスによって、変化が訪れる年でした。そんな中、僕たちは不要不急ともいえるサッカーに取り組みました。常に「なぜサッカーをするのか」と問われていたと思います。
大学3年生のころ見たnoteで、このブログのタイトルと同じものを見ました。サッカーをしてきたからこそ今、答えを出せる気がします。
だからこそ、僕の引退ブログは、「人生で一番大切なものは何か」という僕にとって最大の問いについて熟考してみたいと思います。
それが今後の自分にとっての1歩になります。そして、ぜひ後輩や大学サッカーに興味のある方々に見てもらいたいと思います。
1.なぜサッカーをするのか
「人生で一番大切なものは何か」
という問いに答えるために、「なぜサッカーをするのか」という問いが大きなヒントになる。
なぜなら人生の中で、一番長くあるのはサッカーだから。その中に大切なものが詰まっている。
ここまでの4年間とてつもなく悔しい記憶の方が支配している。
1年のころ、Iリーグで親が応援に来ているのにメンバー外。新人戦VS慶應で流した涙。
2年のころ、Iリーグ開幕から途中出場で使ってもらっていたが決定機を外しまくって評価を落とし、前期は3試合しか出ていなかったこと。そしてまたしても新人戦VS明治での涙。
3年生のころ、インカレ1か月前にBチーム落ち。
4年生コロナの影響でチームとしての活動がないとき。そして教育実習から帰ってきて1週間でBチーム落ち。結果スタメンは1シーズン通して0。
最終学年、引退の日まで、問われていた。
なぜサッカーをしているのか。
この問いと向き合い続けたから4年間、前を向いて、自分を表現することができた。
僕が見出したサッカーをする理由は2つ。
「心を動かす瞬間と出会うこと」「存在価値を証明する」
「心を動かす瞬間と出会うこと」
1年のころ、試合に出れない自分はひたすらにシュート練習していた。スタメンだったのは確か2試合だけど、その2試合で点を取ったあの瞬間
2年のころ、Iリーグ後期の試合でめちゃくちゃ得点を量産したこと。自分たちの応援の質を上げて、関東リーグで戦うAチームが勝利してみんなで1部昇格を喜び合ったこと。
3年のころ、Aチームに上がり途中出場で使われ始めたこと。アミノバイタル1回戦でスタメンになって勝利できたこと。
自分にできることを模索してブラインドサッカーフェスティバルを成功させたこと。初の全国出場を決めたこと。
4年、コロナで自宅待機。それが終わってみんなでサッカーできた瞬間。最後の法政戦の勝利。最後の年、一番楽しかった。日々の練習が幸せだと感じた。
こんな最高の瞬間を味わえた。サッカーは最高だと胸を張って言える。
「存在価値を証明する」
僕は、先ほど紹介した悔しい経験をしていくことで、危機感を持っていた。高校生までは、サッカーで活躍することが、チームに必要な存在だったから。
水戸ユース時代。誰よりも点を取ってチームを勝たせること。誰よりも努力して、結果を出すこと。誰よりも声を出して練習の質を上げること。
当時は、言語化してなかったけど、存在価値を大事にしていたと思う。
過去に何かがあったらから組織の中で存在価値を大事にしているとかはわからない。
これに関しては人間の本能だと思う。
大昔、生きるために集団になり、武器を作る人、マンモスを狩りに行く人、ご飯を作る人、採集をする人と分業をして存在価値を発揮し、生きてきた遺伝子があるから。
だから、人はそもそも組織での存在価値を実感できないと不安になる生き物だ(と仮説を立てている)
それに伴ってだが、時には、価値がないと思うときもあるかもしれない。
僕自身は今振り返れば、自分の価値は自分で決めてきたと感じる。(梨泰院クラスより抜粋)
人に何か伝えられる日が来るのはいつからだろうと思っていた。
自分の価値は自分で決める
この言葉は間違いない。
自分がこのやり方で組織に貢献できると自信を持っていたらそれでいいんだ。
自分を否定せず、できることをがむしゃらにチャレンジしたから見えてくる。
それだけは、自信をもって人に伝えられることだと思う!
自分を否定せず、できること、武器を見出して過ごした4年間。
最初は不安だった。点を取ることができない。そもそも試合に出ていない。組織のことを何も知らない。
だから、ピッチの中で貢献できるように努力した。それに加えて、ピッチの外で組織のことを理解して、できることを模索した。
そして、立正大学体育会サッカー部が勝てる組織で、人間的成長をできる組織であることを理解して、そこに導ける人間になろうと決心した(3年時)
そして4年目。試合に出て活躍することと、副将としてピッチ外からのアプローチで組織力を高め、日本一というプランを立てていたが、そんな簡単なものじゃなかった。
4年間で一番悔しいのはここだ。(書きながら感じている。)
でも、ここに向かっていた4年目。それが一番幸せだった。組織が進歩する瞬間。そのために行動していた毎日。
マジで最高だった。これからの人生はこれがヒント。
理想の組織を作ること。社会で存在価値を生み出す。
それを自分らしさと絡めていくこと。
それが社会に出てからの使命です。
2.人生で一番大切なものは何か
「心を動かす瞬間に出会うこと」「存在価値を証明する」
どちらも大事だけど
存在価値を証明していく中に、心を動かす瞬間があるのと思っている。
そんな存在価値の中でも僕が感じる大切なことは
導くこと
である。
どんな時でも、大事にしてきたのは導き。
自分自身を高みに導くこと
試合に出るために何をするのか
組織が目的に向かうために何をするのか
一番没頭していて、幸せだった時間は、組織と自分を導くために行動していた時間だ。
そして、これから僕は人材業界へ行く。
人を導く仕事をすることになる。
志に向かって生きていく人を、導く。そこに信念をもって社会に出ていこう。
PS.
この先の人生も心底思っていた。サッカーで、 チームと社会 に存在価値を証明したいって。
4年間で、プロになれるレベルまで達することができなかった。
原因は、たくさんあると思う。
努力の方向。課題の細分化。監督の求める選手像を体現すること。
細かく言えば、身体の使い方。基礎技術。身体能力。戦術理解。協調性。力を発揮するメンタリティ。プレーの再現性。
ただ、この4年間に後悔は少ない。上記のような課題と日々向き合って、行動していた自負はあるから。その質を上げられたんじゃないかとか、こっちのやり方のがよかったんじゃないかとか思うことはある。
でも、何もせず終わった4年間じゃない。
そして何より、サッカーを通してどんな人間になりたいか、どんな人生にしたいか見つけることができた。この4年間があったから今後の人生が見えた。宝物だ。
3.感謝
こんな経験をできたのは、先輩方、スタッフ、学校関係者、学連の方々、他大学サッカー部、同期、後輩たちのおかげです。
心動かす瞬間と出会えたのも、組織として目的に向かえたのも仲間がいなくちゃできなかったこと。
だからこそ、一緒の組織にいるってことはかけがえのないものなんだと思う。
改めて、ありがとうございます。
東海林毅氏(前ヘッドコーチ)
組織とは何か。社会とは何か。入り口を開けてくれたのは林さんです。
林さんとの出会いがあるから今があります。
僕が最も尊敬している人物です。林さんへの感謝もここで伝えたいと思います。
常に壁を与えてくれた須永さん。
めちゃくちゃ優しかった松さん。
たくさんのことを学ばせてもらったササゴリラ
練習後、シュート練習してくれて。何より信念をもって誠実に日々生活することが選手としても人としても大事だと教えてくれた荒さん。
細部まで見ることの重要性を教えてくれた高松さん
怪我無くサッカーできたのは篠さんのおかげ。
選手と近い距離で組織をいい方向へもっていってくれるたくみコーチ。
皆さんから学んだことは一生忘れません。ありがとうございました。
後輩のみんな
来シーズン楽しみにしてる!
個性的な現3年生が、チームに求めあって、一つの方向を向いたとき必ず過去最高の立正になると思う!
何か少しでも力になりたいから、いつでも連絡ください。
また会ったときはよろしく。
同期のみんな
出会って、よそよそしかったつくばキャンプからはや4年。
めちゃくちゃ楽しいとき、つらいとき、悔しいとき、むかつくとき
すべてが大切な記憶です。
また全員で揃って飲み会しましょう。年末、池袋の甘太郎で。
ここからが勝負だと思う!社会で活躍して、サッカー部での経験を証明しよう!!
死ぬまで仲間です!!!
そして、両親へ。
迷惑をかけた中学時代。それでも自分を認めてくれてありがとう。あの時、常に俺を尊重してくれてありがとう。
高校から寮生活をする決断も。立正に行く決断も。
自分を導くことを教えてくれたのは両親だと思う。
俺もそうなります!!!!
チャレンジする姿で、今後も楽しませます!!期待してて!!
僕のブログは以上です。
長くなりましたが、大学サッカーを経て経験したこと、成長したことがこのブログで表現できたと思います。
これからの自分の展望を言葉にしたのは、意味があります。
情熱をもって、出た言葉は現実になると思います。
僕は必ず、
志がある人が、自分らしい人生を実現できる
それを実現する組織と、価値を創ります。
7年後、実現しています。そして10年後完成させます。
日々誠実に行動して、人生が折り返した時教育者として、恩送りをします。
瀧田 隆希