牢屋に入るのは誰?
損害保険はリスクマネージメントのファイナンスの部分でしかなく、金銭的なリスクは転嫁できますが、物理的なリスク回避は別の手段が必要です。
強盗に入られて金品を奪われたとき損害保険では保険金が支払われますが、命を奪われたら命は戻りません。
関東近郊で強盗が多発していて日本の治安も地に墜ちたと感じますが、自分の身を守る為には強盗に入られない家にする防犯設備が必要です。
私は、以前、経営していた会社で日系ブラジル人のチームを作りましたが、その時の日系ブラジル人の従業員から聞いた話を思い出しました。
ブラジルは貧富の格差が凄くスラム街もあり非常に治安が悪いそうです。
車が渋滞で止まっていると、拳銃を持った強盗が渋滞の列を前から順番にお金を請求していくのが日常に起こる位の治安の悪さだそうです。
その従業員の話は、お爺さんが言っていた言葉として「犯罪者は自由に街を歩けるが普通の人は自分を守るために牢屋の中で暮らさなくてはいけない」
どういう意味かと言うと、牢屋の様に塀が高くセキュリティーが万全の家に住まなくては安心して暮らせないと言う事です。
犯罪者が意図して強盗をする事は防げません。せめて物理的に犯罪者に狙われないような家を作っていかなくてはならないブラジルと同じ治安の悪い世界に日本もなってしまったのかもしれません。
しかし、テレビで専門家が言っているように強盗に狙われないようにする物理的な方法は様々あります。ホームセンターの防犯コーナーには防犯グッズが多数置いてあります。例えば、補助錠を付ける、窓ガラスに防犯シートを貼る、防犯カメラ(ダミーでも可)を設置する、防犯用の音のなる砂利を敷く等、リスクを回避するための物理的な方法をリスクマネージメントの一環として行う事をお勧めします。