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BCPと損害保険


BCPとは


BCPとは、災害などの緊急事態における企業や団体の事業継続計画(Business Continuity Planning)のことです。 このBCPの目的は自然災害やテロ、システム障害、パンデミックなど危機的な状況に遭遇した時に損害を最小限に抑え、重要な業務を継続し早期復旧を図ることにあります。

中小企業のBCP策定を支援する制度が盛り込まれた法律が中小企業強靭化法です。 この法律の特徴は、BCP認定制度によって中小企業が国から支援を受けられることです。 中小企業が自社のBCPを国に提出し、その内容が適切であると認められれば財政的・非財政的援助を受けられます。

BCP認定制度のメリットは
 日本政策金融公庫の低利融資が受けられる
 信用保証枠の追加
 防災・減災設備への税制優遇
 ものづくり補助金などの助成金の優遇措置
があります。

損害保険では、BCP認定された企業には各種損害保険の保険料の割引が受けられます。

BCPを作成してみた

私も30人ほどの保険代理店を経営していた時にBCP作成を試みた事があります。大手損害保険会社では中小企業の経営者がBCPを作成するのをサポートする仕組みがあります。

ある大手損害保険会社では、BCP作成をホームページに必要事項を入力すれば作れる便利なサービスを提供しています。

自社周辺のハザードマップも損害保険会社から検索する事が可能です。

私が実際にBCP作成を試みた時に、最初に、つまずいたのが従業員の安否確認システムの構築です。警備会社等が安否確認システムを提供していますが、私が経営していた代理店では負担が重すぎました。

そこで、私は、外資系の損害保険会社の上乗せ労災に安否確認システムが無料で提供されるのを発見しました。上乗せ労災の加入は必須なので、そこに安否確認システムが無料で付いているのは、ありがたいです。

中小企業におけるBCPの策定比率は40%だそうです。国から様々なメリットが受けられるBCP認定制度。身近な損害保険代理店に相談して損害保険会社のサービスを利用してBCPを作成しませんか?


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