保険金詐欺の記事を読んで思う事
ネットの記事で、下記の様な保険金詐欺の記事がありました。
『新型コロナに感染して自宅療養したと偽り、保険会社から給付金をだまし取ったとして、32歳の容疑者が警視庁に逮捕されました。容疑者は当時、別の保険会社に勤務していたということで、警視庁は知識を悪用して書類を偽造し、うその申請をほかにも繰り返していたとみて捜査しています。
警視庁によりますと、おととし新型コロナに感染して自宅療養したと偽り、生命保険会社から30万円余りの給付金をだまし取ったとして、詐欺などの疑いが持たれています。
容疑者は、保健所が発行する自宅療養の証明書を偽造し、保険会社に提出していたということです。』
保険金詐欺は犯罪です。刑法の定めによる、詐欺罪もしくは詐欺未遂罪が成立するため、これらの刑事罰を受ける可能性があるでしょう。詐欺罪や詐欺未遂罪は、初犯であっても実刑判決を受ける可能性が高く、刑務所に入れられてしまうこともあるため要注意です。
ちなみに、詐欺罪及び詐欺未遂罪の法定刑は「10年以下の懲役」です。
悪質な場合は、長期間にわたって刑務所へ入る可能性があります。
今回、保険金詐欺をした容疑者は、他の保険会社に勤務していて、その知識を悪用して自宅療養の証明書を偽造したとあります。
私は保険業界に30年近く勤めていますが、保険金詐欺は非常に入り口のハードルが低い犯罪だと思います。
保険業界で働いたことのある人だとわかると思いますが、保険会社は手続きさえ整っていれば、いとも簡単に高額な保険金を支払ってくれます。
今回の容疑者も最初は恐る恐る詐欺をしたのだと思いますが、繰り返しする事により大胆になり、それが逮捕のきっかけを作ったのだと思います。
よく、私は冗談で「人生で1回だけなら保険金詐欺を働いて捕まらない自信がある」と言います。もちろん自分の誇りある職業に唾をするような事はしませんが。1回ならバレないのです。
ほとんどの保険金詐欺は複数回繰り返すことにより捕まっています。
詐欺をはたらく人は良くないですが、私は詐欺師を作ってしまう仕組みの保険を販売している側にも問題があると思います。保険と言うのは社会にとって必要不可欠な制度だと思います。詐欺師を作らない保険組成に保険会社も取組むべきだと思います。