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がんの治療費も福利厚生?
経営者のためのがん防災マニュアル
一般社団法人 がんと働く応援団は、
「経営者のためのがん防災マニュアル」と言う冊子を発行しています。
そこには、
「想像したくない場面ですが、2人に1人ががんになり、がんの有病者の3人に1人は就労世代です。一方で医学の進歩により、がんの治療をしながら仕事を続けたり、休職後してもその後、復職することが、可能なケースが増えています。
企業側に適切な知識や備えがないことで貴重な人材を失わないよう、
あらかじめ備えておきませんか?」
と書いてあり、
従業員が、がんに罹患した時の経営者の心得と、従業員が、
がんに罹患しても働きながら治療できる体制づくりについての
マニュアルです。
2019年には、がん治療をしながら就労している人数は44.8万人もいて、年々増加傾向にあります。
びっくり退職
がんになってから2割の方が退職すると言われています。しかも、その約半分は「びっくり退職」と言われて、治療の開始前に退職してしまうそうです。これは経営者も従業員も「がん=死」との誤解からくるもので、正しい知識を得ればこのような「びっくり退職」が防げると言われています。
未曽有の人手不足、人材獲得競争が激しい今、大切な従業員の退職は
経営者としては避けたいし、がんに罹患しても働きながら治療をして
復職してくれれば、そんなありがたいことは、ありませんよね。
病気も補償する上乗せ労災保険(業務災害補償保険)
実は、このマニュアルの存在を教えてくれたのは外資系の損害保険会社の
上乗せ労災(業務災害補償保険)の勉強会でした。
私は、以前noteで病気の補償も会社が面倒みるの?と書きましたが、優秀な人材を獲得して確保するには、福利厚生制度の充実が必須で、ケガだけでなく、がんも含めた、あらゆる病気になった時に手厚い補償が受けられる会社が人気なのだそうです。
同じ業種・同じような給与だとすれば、福利厚生の充実が人材獲得のカギになるそうです。
病気の補償もする上乗せ労災(業務災害補償保険)は2004年に初めて
外資系損害保険で販売されました。当時は、従業員の健康告知も取らずに
医療の補償をする画期的ですが、モラルリスクは大丈夫?な損害保険だと
考えれていましたが、2025年の今は、メガ4社を含めて、ほとんどの
損害保険会社が上乗せ労災(業務災害補償保険)に何らかの病気を補償する
特約を付けることが出来ます。
福利厚生制度を充実させて人材獲得競争に勝ち抜きたい経営者様は、病気の補償も含めた上乗せ労災(業務災害補償保険)をご検討されることをお勧めします。