中小零細企業の経営者にお勧めの地震休業サポート保険
先日、社内の商品勉強会に参加しましたら、損保業界に30年いる私が、面白い!凄いな!と思う保険商品に出会いました。
それは、AIG損保の「地震休業サポート」。略して「地休力」(じきゅうりょく)です。略称のセンスはあるか無いかの判断はありますが、面白い保険だと思います。
企業向け地震保険
企業向け地震保険は、主に建物や什器備品のような財物を対象としたものであり、契約方法としては、支払限度方式と縮小てん補方式の2つの種類があります。
私は、保険会社から代理店に転職してから18年になります。転職した代理店では外資系の保険会社とも委託契約を結んでいましたから、企業向けの地震保険については販売していました。当時は、外資系以外の保険会社では企業向け地震保険について引受姿勢が消極的だったこともあり、積極的に紹介していました。しかし、販売実績としたら18年間で数件レベルでしかありませんでした。地震について保険で備えたいと思う経営者は多く、見積もり依頼は多数いただきましたが、成約には至りません。
理由は保険料がバカ高いからです。
感覚的に言いますと火災保険の保険料の5倍以上で、しかも補償できるのは保険金額の半分。保険金額にもよりますが、普通に数百万円の保険料は当たり前で見積もりはしますが成約に至りませんでした。
状況は、現在も変わらないと思います。
少額の保険料で補償できる地震保険は、損保ジャパンのビジネスマスタープラスです。
什器備品が保険金額3000万円まで地震危険の対象となると思います。
いずれにしても保険の対象が財物になります。
AIG損保の地震休業サポートとは
地震休業サポートは休業補償保険で、財物を対象としている保険ではありません。法人会の会員企業だけが加入できる保険です。
地震や自然災害により休業した期間に、あらかじめ決めておいた保険金額、例えば月額10万円とか月額20万円が1000万円を限度額に支払われます。
休業補償保険なので、比例てん補(※)が掛かりませんから、無理のない
範囲で保険に加入することが出来ます。保険料は条件によって変わりますが、私が研修で聞いた範囲では、月額1万円前後で加入出来るそうです。
※財物の損害保険は、その財物の価格を下回る保険金額で契約すると保険金
支払いの時に比例てん補がかかり、保険金が減らされます。
地震で休業を余儀なくされたときに月額数十万円が保険金で受取れれば、人件費や家賃の足しにはなりますよね。しかも保険料が地震を対象としているのに破格に安いと思いますので、中小零細企業の経営者様は、一度ご検討されることをお勧めします。
今回は、具体的な保険会社名・商品について書きましたが、あくまで私の感想なので、実際にご加入したい経営者様はAIG損保の取扱いのある代理店にて説明を聞いて判断してください。