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葬儀費用と生命保険 母の葬儀費用で失敗した私(緊急性の罠)

2024年9月22日に私の母は他界しました。その時の葬儀費用で失敗した話をします。私は、損害保険を生業としていて、様々なトラブルに巻き込まれてきたので、大抵の事では動じません。自称リスクマネージメントコンサルタントですから、自分自身の生活面でもリスクマネージメントをしてきた自負があります。

しかし、母が他界した時の葬儀会場の決定時には、後悔しか残りません。
母の息が止まったのが23時30分ごろ、姉から私の家に電話があり、
「今から主治医により死亡診断があるから、葬儀会場に遺体を運ぶ手配をしなさい」と言われました。
そこで、母が無料会員になっている実家の近くに葬儀会場を持つ会社に電話して、遺体を葬儀会場に運んでもらう手配をしました。
母は92歳の高齢なので、いわゆる家族葬で費用をあまりかけないつもりでいましたが、電話の向こうでは、その葬儀会場は大きなホールしか空いてない、費用は100万円位かかると言われたのですが、他に選択肢の無い私は了承しました。緊急時は選択肢が無いとはこのことです。

その後、無事、遺体は葬儀会場へ。待合室はホテルのスイートルームの様に広くて豪華でした。翌朝、葬儀の打合せをすると、なんと、会員価格で総額170万円の提示がありました。葬儀と言う事もあり値切ることも出来ず、その金額を受け入れました。

私が、以前から家族葬専門の葬儀屋さんと打合せをしていれば、こんなことにならなかったのにと反省しています。しかし、次の葬儀を行う身内も居ないので、この反省は、こちらに書かせて頂いて、皆さまのお役にたてればと思います。

葬儀費用と言えば、昼間にテレビを見ていると高齢の人でも加入できる生命保険のコマーシャルがやたら目につきます。葬儀費用を賄える貯金がある人は加入をお勧めしません。何故、そんなに頻繁にテレビコマーシャルが出来るのでしょうか?
答えは簡単、保険会社が儲かるからです。
保険は必ず保険会社が儲かる様に出来ています。博打が必ず親が勝つのと同じ理屈です。

保険の契約は「巨大リスク」に備えるものです。自分の経済力では、どうしようもない「巨大リスク」、例えば自動車事故で他人を死亡させてしまったり。

テレビコマーシャルが頻繁に流れる医療保険生命保険「巨大リスク」に備える保険ではありません。

それでも、加入したい人は加入してください。

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