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家財保険で高額品が盗難されたら?
警察庁によると令和5年の侵入窃盗の認知件数は1万7,469件で、そのうち戸建住宅への侵入窃盗の割合が30.5%と最も高い割合を占めています。
もしも、盗難に遭われた時に保険金を受取る事が出来るのが家財保険です。
家財保険における高額品の定義
家財保険では1個または1組の再調達価格が30万円超の貴金属・宝石・書画・骨とう・彫刻物・その他美術品を高額品と定義しています。
一般に高額品は1回の保険金の支払いが100万円を限度に設定されています。
最近ではブランド時計のブームもあり通常の家庭でも高額品が100万円以上ある事も珍しくありません。
せっかく家財保険に加入していて盗難に遭われたとき、高額品が500万円盗まれても保険金が100万円しか支払われなかったら悲しいですよね。
家財保険の契約時に高額品が100万円以上ある場合は、1000万円までは申告して特約保険料を払えば補償の対象となります。
家財保険で盗難された時の保険金請求方法
不幸にして泥棒に入られた場合は、まず警察に連絡します。そうすると一週間程度で、警察から盗難届の「受理番号」が発行されます。その時、盗まれた物がわかっている場合は被害品の一覧表も作成します。
損害保険の代理店に盗難届の「受理番号」と被害品の一覧表を提出します。保険会社が被害品の一覧を認めれば全額保険金が受取れます。ただし、保険会社も調査しないで全額認めることはしません。特に高額品は本当に盗まれたかどうか、実は架空の物が盗まれたことにして保険金を請求しているのでは?と疑います。
高額品は購入経路を明確に
盗まれたかどうかは、無いものは誰にも証明できません。ただし、本当に購入したかどうかはお店に確認できる体制、領収書を保管していて提出するなどで証明できます。
私は、以前、頂いたブランドバックが多数盗まれたとして保険金請求をしてきた契約者に対して、本当にブランドバックがあったのかを保険会社が強く疑い、契約者が怒っていると言う話を後輩から聞いたことがあります。
盗難はされないように防犯するのは、当たり前ですが、もしも盗難された時に保険金をスムーズに受取る為にも高額品の保険金額の増額と、高額品の購入経路がわかる様にしておくことが必要です。