サーキットを走る時の自動車保険
車好きでなくても一度はサーキットを走行したいと思いませんか?
サーキットを思いっきり走行したら事故の確率は上がりますよね。
しかも、サーキットを走らせてみたい車はスピードが出る高級スポーツカーですよね。こんな車が全損したら支払い保険金は1000万円では足りない予感がします。
実は、皆さまが加入している自動車保険に「競技・曲技等使用危険担保特約」と言う特約を付けるとレースや走行会、練習走行など通常の自動車保険では免責とされるのが有責とする事が出来るのです。
しかも、1年中「競技・曲技等使用危険担保特約」を付保する必要は無く、サーキットを走る時だけ「競技・曲技等使用危険担保特約」を付保すれば良いので、今、加入の自動車保険にサーキットを走る前に保険代理店に特約を付保したい旨、伝えれば良いのです。
自動車保険の契約形態にもよりますが、1台の契約なら短期率、複数台の契約(ミニフリート)なら日割りでお得に特約を付保することが出来ます。
2020年頃に、私の顧問先の代理店に、この保険を専門に募集している代理店が仲間になりたいと言ってきたので調べましたら、当時はメガ4社の代理店の内、1社だけ保険会社の承認を得ずに代理店の判断で、この特約を付保することが出来ました。当時の特約保険料が通常の自動車保険の5倍だと記憶しています。
しかし、その代理店にヒヤリングをすると損害率が非常に悪く、現在、取扱高が大きい保険会社から、取引を停止する旨の連絡があり、私どもにお話が来たので、損害率が恒常的に悪い保険の取扱いが入ると全体に対して悪い影響があるので仲間になるのはお断りしました。
そもそも、通常の自動車保険で特約保険料をもらったからと言ってサーキットでの事故を補償するのに無理があると思います。
案の定、現在では、どの保険会社も「競技・曲技等使用危険担保特約」の契約については厳しい引受規制があり、簡単に契約することが難しくなりました。また、特約保険料も2024年現在では通常の保険料の15倍、2025年からは40倍になると言う保険会社もあります。
保険は、「大数の法則」で成り立っており、明らかにリスクの高い層を引受けると保険契約として成り立たなくなります。
私の個人的な感想ですが自動車保険の「競技・曲技等使用危険担保特約」は近い将来無くなってしまうのでは無いかと思います。
しかしながら、厳しい引受規制があると言っても「競技・曲技等使用危険担保特約」が無くなったわけでもなく、インターネットで検索するとサーキットに強い代理店のホームページもあり、この代理店では1年契約しか出来ませんが積極的に「競技・曲技等使用危険担保特約」付の自動車保険を販売しています。
サーキットを走行したい方は、お調べの上、ご契約を試みて下さい。