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「D&O保険」とは

「D&O保険」とは、
D :Directors 取締役
O :Officers  執行役・監査役
の略です。日本語では「会社役員賠償責任保険」と言います。
補償の対象は、役員個人(保険会社によっては職員も含む)です。

「D&O保険」は役員個人の資産を守る保険です。

役員は、あらゆる方面から訴えられる可能性があります。
詳しくは、私のnote 「役員って何?役員は訴えられる危険がいっぱい」を参照して下さい。

「D&O保険」の保険金は役員(取締役、会計参与および監査役または執行役、執行役員)(保険会社により管理職従業員を含む)がその業務の遂行に伴う行為に起因して、保険期間中に株主、投資家、従業員、その他の第三者から損害賠償請求の提起を受けた場合において保険金をお支払いします。

【事故例】
役員賠償株主代表訴訟
新規事業の失敗で多大な損失となり、本業の業績が大幅に悪化したことから、 新規事業への過大な投資判断に重大な過失があったとして、株主から役員に賠償を求める株主代表訴訟

雇用差別
同期の男性より昇進が遅れていることに不満を持った女性社員により、賃金が不当に低いとの理由で、社員が社長や役員に対して損害賠償請求

ハラスメント
社員のハラスメント行為を防止する適切な内部統制システムを構築しなかったとして、従業員が社長や役員に対して損害賠償請求

「D&O保険」では以下の保険金が支払われます。
  ・法律上の損害賠償金(和解金を含む)
  ・損害賠償請求の解決のために負担すべき防御費用 (訴訟費用、弁護士
   報酬など)

  ・公的機関により被保険者個人が調査を受けた場合の弁護士等に相談
   する費用
(ただし、定期的な調査や業界横断の調査を含みません)

取締役会の決議を経て契約された「D&O保険」の保険料は役員個人の負担ではなく会社負担に出来ます。

「D&O保険」を導入してない会社経営者様はご検討をお勧めします。


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